Jira Service Management の管理者向けの利用開始ガイド
最初に、Jira Service Management の使用を開始する方法を確認します。
送信されたフォームやフォーム フィールドのスマート値にアクセスすることで、Jira Service Management でデータを取得して操作するだけでなく、自動化やレポート機能を強化することもできます。
アクセスできるスマート値は、送信されたフォームのトリガーに使用されたフォームのものに限られます。
ルールの設定時に {{forms}} を使用してリスト内のフォームの値をフォーマットすることで、「フォームの送信時」自動化トリガーを使用する際に、課題について送信されたフォームにアクセスできます。リストから特定のフォームにアクセスするには、自動化リストのスマート値を使用して、対象のフォームを取得します。
例
ある課題について提出されたフォームのリストの最後のフォームが "オンボーディング チェックリスト" の場合、{{forms.last}} は "オンボーディング チェックリスト" を返します。
フォーム フィールドの特定のスマート値にアクセスするには、フィールド タイプと、フォーム内のフィールドの一意の識別子として機能するフィールド キーの両方を把握している必要があります。各フィールドのフィールド キーは、サイド パネルからフォームでフィールドを設定する際にカスタマイズできます。
なお、フィールド キーは大文字と小文字を正しく区別して入力する必要があります。スペースも同様に認識されます。
自動化ルールの例
ジョンは、「従業員オンボーディング」フォームが送信されるたびに、オンボーディング メモ付きのコメントを追加する自動化ルールを作成したいと考えています。
このルールを作成する前に、「従業員オンボーディング」フォームの「メモ」フィールドにフィールド キーがあることを確認する必要があります。
彼はこれを「onboarding-notes」にします。
[自動化] に移動してこのルールを作成し、フォームとして「従業員オンボーディング」を選択した状態でトリガー [フォームの送信時] を使用します。
次に、アクション [課題にコメントする] を追加し、コメントとして {{forms.last.onboarding-notes}} を入力します。
これで、「従業員オンボーディング」が送信されるたびに、「メモ」フィールドの値が課題でコメントとして追加されるようになります。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に「自動化スマート値 - テキスト フィールド」を使用し、値をテキスト文字列としてフォーマットします。
短いテキスト
長いテキスト
段落
メール
URL
例
テキスト フィールド キーが "要約" で、テキスト フィールドの値が "Taro Yamada" の場合、{{forms.last.Summary}} は "Taro Yamada" を返します。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に「自動化スマート値 - リスト」を使用し、アイテムの値をリストとしてフォーマットします。選択したアイテムの ID を取得するには {{id}} を使用し、選択したアイテムのラベルを取得するには {{label}} を使用してください。
ラジオ ボタン
チェックボックス
ドロップダウン
複数選択ドロップダウン
カスケード ドロップダウン
Assets
例
フィールド キーが "所在地" で、選択肢フィールドの選択値が "シドニー" の場合、{{forms.last.Location.label}} は "シドニー" を返します。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に、「自動化スマート値 - 日時」を使用し、テキスト値としてフォーマットします。
日付
日時
時間
例
日付フィールド キーが "期限" で、選択フィールドの選択値が "10/01/24" の場合、{{forms.last.Due date.fullDate}} は "2024 年 10 月 1 日水曜日" を返します。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に、「自動化スマート値 - 数式」を使用し、数値としてフォーマットします。
数値
例
数値フィールド キーが "インボイス" で、フィールドの値が "100" の場合、{{forms.last.Invoice.asCurrency}} は "$100" を返します。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に、「自動化スマート値 - ユーザー」を使用し、ユーザー データとしてフォーマットします。
単一ユーザー
複数のユーザー
例
ユーザー フィールド キーが "マネージャー" で、ユーザー フィールドの値が "Taro Yamada" の場合、{{forms.last.Manager.displayName}} は "Taro Yamada" を返します。
次のフィールド タイプでは、ルールの設定時に「自動化スマート値 - リスト」を使用し、アイテムの値をリストとしてフォーマットします。添付ファイルの ID を取得するには {{id}} を使用し、添付ファイルの名前を取得するには {{name}} を使用してください。
添付ファイル
例
添付ファイル フィールド キーが "履歴書アップロード" で、フィールドの値が "Taro Yamada CV" の場合、{{forms.last.Upload resume.name}} は "Taro Yamada CV" を返します。
また、{{issue.forms.<UUID>}} を使用して自動化リストのスマート値を参照することによって、課題のどのフォームにもアクセスできます。これらはユニバーサル ユニーク識別子 (UUID) でグループ化され、リストとして返されます。UUID は、Forms REST API の「Get project form index」から取得することも、[フォーム] ランディング ページの要素を調べて [ネットワーク] タブから UUID にアクセスすることもできます。
自動化ルールの例
ジョンは、従業員の最新の給与を記載したコメントを課題に追加する自動化ルールを作成したいと考えています。
このルールを作成する前に、「給与設定」フォームの「給与」フィールドにフィールド キーがあることを確認する必要があります。
彼はこれを「payroll-salary」にします。
次に、[自動化] に移動してこのルールを作成し、トリガーとして [課題から手動でトリガーする] を選択します。
次に、アクション [課題にコメントする] を追加し、コメントとして {{issue.forms.f7142b07-d3a4-4522-a7e4-8799d526e0a6.payroll-salary}} を入力します。
これで、課題に複数の「給与設定」フォームにある場合は、最新の「給与設定」フォームの「給与」フィールドの値が課題でコメントとして追加されるようになります。
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