キューを大規模に管理するためのベスト プラクティス
エージェントはキューを使用して作業項目を分類および優先順位付けして、アクションを実行するため、キューはサービス プロジェクトにとって重要です。キューは作業項目のフィルターとしても機能します。JQL ステートメントを使用して、作業項目のタイプ、ステータスなどを基準として特定の作業項目を表示するように設定できます。
チームが成長するにつれて、プロジェクト管理者は、チームが作業項目を効率的に管理できるようにするためにはキューをどのように設定すればよいかを検討することが重要となります。これには作業時間だけでなく、チームの精神的負荷の管理も含まれます。
チーム作業の優先順位付け
プロジェクトのサイドバーから、[スター付き]、プロジェクトに作成されたすべての「優先度グループ」、および [すべてのキューを表示] の下にキューが表示されます。[スター付き] と「優先度グループ」のキューでは、作業項目のカウントが定期的に更新されます。[すべてのキューを表示] のキューは更新されず、既定では折りたたまれています。
どのキューでも、999 個目の作業項目まで更新してカウントされ、それ以降は 999+ と表示されます。最適なエクスペリエンスを得るには、エージェントは自分に関連するキューのみを表示および更新する必要があります。
推奨事項:
個々のチームの成功にどのキューが重要かを検討します (たとえば、優先度が高い、SLA が期限切れになる、影響が大きいなど)。これらのキューをそれぞれの優先度グループに整理することで、エージェントは自分のチームにとって最も重要なキューに取り組むことができます。エージェントは優先度グループを自由に切り替えて、注力する対象を変えることができます。グループごとにキューに優先順位を付ける方法をご確認ください
ヒント: エージェントに、自分に最も関連のあるキューにスターを付けるよう奨励します。キューのスター付けに関する詳細をご確認ください。
多くの作業項目を返そうとするキューを避ける
こうしたキューは、プロジェクトの開始時から存在することがよくあります。これらは、小規模なチームの成長に役立つ構造を視覚化し、設計するのに役立ちます。しかし、プロジェクトとサイトにある作業項目数が増えるにつれて、こうしたキューはパフォーマンスの負荷になります。これらが更新セクションに含まれている場合はなおさらです。
推奨事項:
最近の作業項目のみを表示します (例: JQL で updateDate < 14d を使用する)。
フィルターを使用して、大きな作業項目セットを表示、管理します。Jira Cloud の高度な検索に関する詳細をご確認ください。
複雑な JQL 句を使用するキューを再設定する
すべてのキューは、作業項目をクエリするためのアトラシアン独自の言語である Jira クエリ言語 (JQL) を使用します。これは、他のデータベース クエリと似ています。多くの場合、1 つの複雑なキューよりも、複数の単純なキューを持つほうが良いでしょう。JQL の最適化に関する詳細をご確認ください。
推奨事項:
複数のカスタム フィールド、複雑な関数、および/またはラベルにわたって分析するキューは避けましょう。
サイトにインストールされている Marketplace アプリが提供する JQL 句によって、問題が引き起こされる場合があります。キューのパフォーマンスが低い場合は、その使用頻度を減らしましょう。
テキスト フィールドでキーワードを検索するキューを更新する
作業項目全体で全文検索を実行するキューの作成も可能です。これらのキューはオンザフライで分類を実行するため、作業項目の構造を改善する余地がある可能性があります。たとえば、"summary ~ 'fault'" または "description ~ 'component name'"、もしくは最悪の場合、"text ~ 'thing'" を抽出しようとしていると想定します。
以下を推奨します。
リクエスト タイプと非表示フィールドを使用して、カスタマーが作成時に作業項目を分類し、カテゴリに基づいてキューを構築できるようにします。
自動化ルールで作業項目を分類し (例: コンポーネントまたはラベルの適用)、カテゴリに基づいてキューを構築します。
フィルターまたは検索を使用して特定の作業項目を見つけます。
個人向けに機能する動的キューを構築する
「優先度グループ」のキューは、すべてのユーザーには適さない場合があります。多忙なプロジェクトに振り回されている時は、個人が自分のためにキューを作成することも珍しくありません。これにより、そのユーザーの生産性は向上する可能性がありますが、他のユーザーにとっては、自分に関係のないキューの表示や読み込みを強いられることになり、作業速度が低下してしまいます。
以下を推奨します。
"currentUser()" のような JQL 関数を使用して、動的でパーソナライズされたキューを構築します。
エージェントに、自分に関係のあるキューにスターを付けるよう奨励します。
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