CSV インポーターで作業項目を作成する
コンマ区切り (CSV) ファイルは、表形式データを表すテキスト ファイルで、スプレッドシートやデータベースなどの表形式データを処理するほとんどのシステムでサポートされています。CSV インポーターを使用することで、表形式でデータをエクスポートできる外部システムからデータをインポートできます。また、独自の CSV ファイルを作成して、作業項目の一括作成および更新を実行することも可能です。
作業項目を作成するプロジェクトに対する、「作業項目の作成」プロジェクト権限と「一括変更」グローバル権限が必要です。なお、管理者はより高度な一括インポートを実行できます。ご自身が管理者の場合は、「データのインポートとエクスポート」で詳細をご確認ください。管理者権限のないユーザーは、CSV ファイルを使って 250 件の作業項目をインポートできます。
CSV インポートによる作業項目の一括作成オプションでは、親子階層関係を持つ作業項目をマッピング (例: イニシアチブ > エピック > ストーリー > サブタスク) することはできません。
階層をマッピングするには、代わりに CSV 外部システム インポート オプションを使用する必要があります。詳細については、「CSV ファイルを使用したデータのインポート」および「CSV インポートの親子マッピング」をご参照ください。
CSV ファイルを準備する
既定の Microsoft Excel CSV 形式からご使用の CSV ファイルの構造を作成できます。フィールドはコンマで区切り、文字どおりに扱う必要のあるコンテンツ (コンマ、改行、キャリッジ リターンなど) は引用符で囲む必要があります。Microsoft Excel と OpenOffice では、セル内の値は自動的に引用符で囲まれます。このため、これらの値を手動により引用符で囲む必要はありません。
CSV ファイルの要件
CSV ファイルは整形式である必要があります。
各 CSV ファイルには、要約列を持つ見出し行が存在する必要があります。見出し行は、CSV ファイルの 2 行目以降のデータをプロジェクトの作業項目のフィールドにどのようにマッピングするかを決定するために使用されます。見出し行には句読点を含まないようにします (各列を区切るコンマは除く)。句読点が含まれると、インポーターが正しく機能しない可能性があります。
空の列値に対して、コンマは省略できません。たとえば、次に示す 2 番目のスニペットでは、空の "説明" フィールドと "優先度" フィールドのコンマが省略されていますが、これは許可されていません。
以下は有効な例です。
次の例は有効ではありません。
CSV ファイルのデータを構造化する方法
複数行にまたがるデータ
複数行にまたがるデータを取り込むには、CSV ファイルで二重引用符 (") を使用します。たとえば、インポート時に、Jira は以下を単一レコードの有効な CSV ファイルとして扱います。
文字通りに扱われる必要がある特殊文字
テキスト部分を二重引用符 (") で囲むと、その範囲の特殊文字を文字どおりに扱うように指定できます。このデータがインポートされると、これらの特殊文字は Jira のフィールド データの一部として保存されます。特殊文字の例としては、キャリッジ リターン / 改行文字 (上記に例示)、コンマなどがあります。
二重引用符を文字どおり扱うようにするには、もう1つ二重引用符を追加して「エスケープ」します。したがって、CSV 値は次のようになります。
"Selecting the ""Add"" button results in a page not found error"
これをインポートすると、次のように Jira に保存されます。
Selecting the "Add" button results in a page not found error
複数の値を単一のフィールドに集約する
複数の値を受け入れるフィールド (修正対象バージョン、影響バージョン、コンポーネント、ラベルなど) には、複数の値をインポートできます。これを行うには、マッピングされるフィールドに集約する各値について、CSV ファイルで同じ列名を指定する必要があります。指定する列名の数は、マッピングされるフィールドに集約される値の最大数と一致している必要があります。次に例を示します。
上記の例では、2 番目の作業項目の [コンポーネント] フィールドと 3 番目の作業項目の [修正バージョン] フィールドによって、インポート時に適切なフィールドで複数の値が生成されます。
複数の値をサポートしているフィールドの数は限定されているため注意が必要です。CSV インポーターでは、単一の値のみをサポートしているフィールドに集約データをインポートできません。
添付ファイル
CSV ファイルから作成された作業項目にファイルを添付できます。これを行うには、CSV ファイル内の "Attachments" 列で、添付ファイルの URL を指定します。
添付ファイルの URL は HTTP と HTTPS プロトコルをサポートしており、JIRA インスタンスが必ずアクセスできる任意の場所を設定できます。
複数のプロジェクトにデータをインポートする
CSV ファイルのインポートを使用して、CSV ファイルから別のプロジェクトに作業項目をインポートできます。これを行うには、CSV ファイルに見出しとして「プロジェクト名」および「プロジェクト キー」の 2 列を追加します。
CSV ファイルのすべての作業項目で、関連する列にプロジェクト名とプロジェクト キーがあることを確認します。プロジェクト名とプロジェクト キーは、作業項目を CSV ファイルから特定のプロジェクトにインポートするために必要な最小プロジェクト データです。
次の例では、最初と 2 番目の作業項目は 'Sample' プロジェクト (プロジェクト キー 'SAMP') にインポートされますが、3 番目の作業項目は 'Example' プロジェクト (プロジェクト キー 'EXAM') にインポートされます。
作業ログ エントリー
CSV ファイルには作業ログ エントリーを含めることができます。経過時間の追跡には秒を使用します。例:
複数選択のカスタム フィールド
CSV ファイルに複数のエントリーを含めて、複数の値を持つ複数選択カスタム フィールドにデータを追加することができます。例:
カスケード選択カスタム フィールド
次の構文を使用して、カスケード選択カスタム フィールドに値をインポートできます。'->' セパレーターを使用して階層をインポートできます。
[選択リスト (カスケード)] のカスタム フィールドは、この方法ではインポートできません。この提案は「JRACLOUD-34202」で追跡できます。代わりに、Jira 管理者は [設定] ()、次に [システム]、次に [外部システムインポート] にあるメソッドを使用して、選択リスト (カスケード) フィールドをインポートできます。
CSV ファイルインポート ウィザードを実行する
サイドバーで [フィルター] > [作業項目を検索] の順に選択します。
[その他 (•••)]を選択し、[CSV から作業項目をインポート] を選択します。
インポートする CSV ソース ファイルを選択します。[設定ファイルがない場合または新しい設定ファイルを作成する場合] を選択し、[既存の設定ファイルを使用する] オプションは選択しないようにします。設定ファイルは、CSV ファイルの見出し行の列名と Jira インストールのフィールド間のマッピングを指定します。インポート プロセスの最後に設定ファイルを作成するオプションがあります。
[次へ] を選択して必要な情報を入力します。CSV ファイルでコンマ以外の区切り文字を使用する場合、CSV 区切り記号フィールドでその文字を指定します。区切りが Tab の場合、「/t」という形式で入力できます。
[次へ] を選択し、CSV ファイルの列見出しを選択したプロジェクトのフィールドにマッピングします。特定の CSV 値のマッピング先として特定の Jira フィールド値を選択する場合、[フィールド値のマッピング] オプションをオンにします。作成されるすべての作業項目には要約が必要なため、CSV フィールドは要約フィールドにマッピングする必要があります。
もう一度 [次へ] を選択して、前のステップで選択した CSV フィールド値のどれを特定のフィールド値にマッピングするかを選択します。たとえば、"Feature Request" という CSV フィールド値を Jira 作業タイプ フィールド値 "New Feature" にマッピングすることができます。
CSV データを Jira にインポートする準備ができたら、[インポート開始] を選択します。 エラーや警告があるかどうか確認する場合は、インポートを開始する前に [検証] をクリックします。類似設定の別の CSV ファイルをインポートするには (例: 類似のフィールド値マッピング) CSV 設定ファイルをダウンロードして設定を保存できます。
注意点
値を現状のままインポートしたい場合は、フィールド値のマッピング時にフィールドを空欄のままにしておくか、フィールド内のコンテンツを消去します。
インポートに問題が発生したときや、プロセスについて詳細が必要な場合は、詳細ログをダウンロードできます。
CSV データを Jira フィールドにインポートするためのヒント
データを CSV ファイルから特定のフィールドにインポートする場合に役立つヒントを以下に示します。
フィールド | ヒント |
|---|---|
Project | CSV データはプロジェクト単位でインポートされます。対象として既存の JIRA プロジェクトを指定できますが、指定しなくても、インポート時にインポーターが自動的に新規プロジェクトを作成します。 |
要約 | これは唯一の必須フィールドです。 |
コンポーネント | 個別の列に各コンポーネントを入力することで、複数のコンポーネントを持つ作業項目をインポートできます。 |
影響バージョン | 単独の列に各バージョンを入力することで、複数の「影響を受けたバージョン」を持つ作業項目をインポートできます。 |
修正バージョン | 個別の列に各バージョンを入力することで、複数の「修正バージョン」を持つ作業項目をインポートできます。 |
コメント本文 | 同じヘッダー名を持つ別の列に各コメントを入力することで、複数のコメントを持つ作業項目をインポートできます。 |
期限 | CSV インポート ウィザードの 2 番目の手順で指定した日付形式を使用してください。 |
作業タイプ | CSV ファイルで指定がない場合、インポートされた作業項目は、Jira のインスタンスで指定された既定の (最初の) 作業タイプに設定されます。詳細は、「作業タイプのフィールド値の定義」を参照してください。 インポートの過程で、まとめて新しい値を作成することもできます。 |
ラベル | 単独の列に各ラベルを入力することで、複数のラベルを持つ作業項目をインポートできます。 |
優先度 | CSV ファイルでステータスが指定されていない場合、インポートされた作業項目には、Jira システムで指定されている既定 (1 番目) のJira インスタンスで指定された既定の (最初の) 優先度に設定されます。 インポートの過程で、まとめて新しい値を作成することもできます。 |
初期見積 (Original Estimate) | このフィールドの値は、秒数で指定する必要があります。 |
残余見積 (Remaining Estimate) | このフィールドの値は、秒数で指定する必要があります。 |
所要時間 (Time Spent) | このフィールドの値は、秒数で指定する必要があります。 |
ユーザー | ユーザーを作成 ユーザー タイプのすべてのシステム フィールドで、以下をサポートしています。
担当者または報告者フィールドの値として、インポーターに Jira ユーザーを自動で作成させることも可能です。
ユーザーの更新 Jira Service Management のポータルのみの顧客データの挙動は、ほかのユーザー アカウント データとは異なります。ポータル限定のカスタマー データがインポートと宛先で異なる場合は、宛先サイトのデータが使用されます。 |
必須フィールド | 必須フィールドを持つプロジェクトにインポートするときは、使用されている作業タイプに関連付けられた [作業項目を作成] 画面にそのフィールドを含める必要があります。詳細は「フィールドの動作を指定する」をご参照ください。 |
その他のフィールド | その他のフィールドをインポートする場合は、特定の Jira カスタムフィールド へのマッピングを行うことができます。JIRA にカスタムフィールドがまだ存在していない場合、インポーターは自動的にカスタムフィールドを作成します。カスタムフィールが日付フィールドの場合、CSV インポーター ウィザードの 2 番目の手順で指定した日付形式を使用してください。 |
ご不明な点がある、または CSV インポート プロセス中に問題が生じた場合は、アトラシアン サポートにご連絡ください。
この内容はお役に立ちましたか?