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SLA 用の JQL クエリを作成する

SLA (サービス レベル アグリーメント) を作成する際、JQL クエリでは要素の特定の順序に従う必要があります。また、SLA クエリの作成時によく使用される関数や演算子のほか、クエリで特定の機能を実行するために Jira で予約されている文字や単語もあります。詳細は「高度な検索リファレンス - JQL フィールド」をご覧ください。

クエリの要素

JQL では 1 つのクエリに 4 つの基本要素があります。

フィールド

フィールドはシステム内のさまざまなタイプの情報です。たとえば、Jira Service Management のフィールドには、優先度、課題タイプ、作成日、プロジェクトなどがあります。

演算子

演算子はクエリの中心であり、フィールドと値とを関連付けます。一般的な演算子には、等しい (=)、等しくない (!=)、より少ない (<) などがあります。

値は、クエリ内の実際のデータです。例: paused() および remaining(“2h”)。

関数

関数は、特定のデータにアクセスするために使用される、Jira 内での特別な計算です。例として、SLA 違反になった課題があります。

オプションとして、いくつかの選択キーワードでクエリ同士をリンクすることができます。キーワードは、特別な意味を持つ、言語での特定の単語です。例として、AND や OR などがあります。

JQL のシンプルなクエリは、フィールド演算子、1 つ以上のまたは関数 の順に構成されます。

例: project = Test

上記のクエリは Test プロジェクトのすべての課題を検索します。これは、project (フィールド) 、等号 = (演算子) そして Test () を使用します。

SLA クエリの作成時に一般的に使用される関数

以下、SLA 用に JQL クエリを作成する際によく使用される関数です。

breached()

前回の SLA サイクルが対象目標の達成に失敗した課題をフィルタリングします。

everBreached()

これは、対象目標の達成に失敗した課題をフィルタリングします。

paused()

現在の SLA サイクルが特定の条件によって一時停止している課題をフィルタリングします。たとえば、課題のステータスが "顧客待ち" の場合に課題の SLA クロックを一時停止できます。

completed()

SLA サイクルが完了した課題、つまり、停止イベントのいずれかに到達した課題をフィルタリングします。

running()

これは、SLA クロックが実行中の課題、つまり停止イベントのいずれかに到達していない課題をフィルタリングします。

withinCalendarHours()

これは条件ではなく SLA カレンダーに従って、SLA クロックが実行中または実行中ではない課題をフィルタリングします。

elapsed()

これは、進行中の SLA サイクルの開始イベント以降に SLA サイクルのクロックが指定された時間条件を満たす課題をフィルタリングします。

remaining()

これは、SLA サイクルのクロックが、課題で SLA 目標が達成されるまでに指定された時間条件を満たす課題をフィルタリングします。

よく使用される演算子

SLA の JQL クエリで使用できる一般的な文字や単語演算子をご紹介します。

文字

=、>、>、=、~、!=、<、<=、!~

単語

not、in、is not、was、not、was not、in、not in、is、was、was in、changed

予約文字と予約語

クエリで使用する際には特定の方法を使用する必要がある、Jira の予約文字と予約語の一部を紹介します。

文字

スペース (" ")、+、.、;、?、|、*、/、%、^、$、#、@、[ ]、 、

単語

a、and、are、as、at,、be、but、by、for、if、in、into、is、it、no、not、of、on、or、s、such、t、that、the、their、then、there、these、they、this、to、was、will、with

クエリに予約文字や予約語を使用する場合は、以下が必要となります。

  • 引用符で囲みます。1 組の引用符または二重引用符を使用できます。例: 'Time to first response'。

  • テキスト フィールドでの検索を行おうとしていて、対象の文字が予約文字または予約語の一覧に含まれる場合、手前に 2 つのバックスラッシュを付けます。例: \\'Time to first response'

JQL の例: SLA 目標を違反している課題を検索する

たとえば、初回応答目標を達成したプロジェクトの課題をすべて検索する場合、以下のクエリを使用します。

“Time to first response“ != everBreached ()

JQL の例: SLA クロックに基づいて課題を検索する

たとえば、初回応答を 10 分未満待っているリクエストを検索する場合、以下のクエリを使用します。

"Time to first response" < elapsed("10m")

または、これから2時間以内に解決対象を違反する課題を検索するには、以下のクエリを使用しています。

"Time to resolution" < remaining ("2h")

 

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