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VMware vCenter Server Appliance と統合する

この記事では、Jira Service Management Cloud の一部のお客様に段階的に展開されている、Jira Service Management でネイティブに利用できる新しいアラート機能を取り上げています。ご利用のサイトにはまだ表示されていないか、利用できない可能性があります。

VMWare VCSA のロゴ

統合でできるようになること

Jira Service ManagementVMware vCenter Server Virtual Appliance (VCSA) 統合を使用して、VMware vCenter Server Virtual Appliance のインシデントを Jira Service Management に転送します。Jira Service Management はこれらのインシデントのディスパッチャーとして機能し、オンコール スケジュールに基づいて通知する適切な担当者を決定します。メール、テキスト メッセージ (SMS)、電話、iPhone や Android のプッシュ通知による通知を行い、アラートが承認またはクローズされるまでアラートをエスカレーションします。

統合による機能

VMware vCenter Server Virtual Appliance でアラームが作成されると、Jira Service Management でアラートが作成されます。

統合をセットアップする

VMware vCenter Server Virtual Appliance は API ベースの統合です。次の手順でセットアップを行います。

  • Jira Service ManagementVMware vCenter Server Virtual Appliance 統合を追加する

  • VMware vCenter Server Virtual Appliance で統合を設定する

VMware vCenter Server Virtual Appliance 統合を追加する

双方向統合は Free プランと Standard プランではサポートされていません。他のすべての統合は FreeStandard でチーム レベルでサポートされています。ただし、送信統合を機能させるには、上位のプランにアップグレードする必要があります。Settings (歯車アイコン) > Products (Jira 設定の下) > OPERATIONS からサイト レベルで統合を追加できるのは、Premium プランと Enterprise プランのみです。

統合をチームの運用ページから追加すると、そのチームが統合の所有者になります。つまり、Jira Service Management は、この統合を通じて受信したアラートをチームにのみ割り当てます。

Jira Service ManagementVMware vCenter Server Virtual Appliance 統合を追加するには、次の手順を実行してください。

  1. チームの運用ページに移動します。

  2. 左側のナビゲーション パネルで、[統合]、[統合を追加] の順に選択します。

  3. 検索を実行して「VMware vCenter Server Virtual Appliance」を選択します。

  4. 次の画面で、統合の名前を入力します。

  5. オプション: 特定のチームが統合からのアラートを受信するようにする場合は、[Assignee team (担当者チーム)] のチームを選択します。

  6. [続行] を選択します。
    この時点で、統合が保存されます。

  7. [統合を設定する手順] セクションを展開して、API キーをコピーします。
    このキーは、後ほど VMware vCenter Server Virtual Appliance で統合を設定する際に使用します。

  8. [統合をオンにする] を選択します。
    統合のために作成したルールは、統合をオンにした場合にのみ機能します。

VMware vCenter Server Virtual Appliance で統合を設定する

VMware vCenter Server Virtual ApplianceJira Service Management の統合を設定するには、次の手順を実行してください。

  1. Jira Service Management 用の VMware vCenter Server Virtual Appliance 統合パッケージをダウンロードします。

  2. コマンド sudo rpm -i jsm-vcenter-your_version.rpm. を実行します。
    プラグイン (jsm-integration.conf) の設定ファイルは /etc/jsm/conf にあります。

  3. jsm-integration.conf を開いて編集します。

  4. さきほどコピーした VCSA 統合用の API キーを apiKey にコピーします。

  5. 設定ファイルを保存します。

  6. vSphere クライアントを実行します。

  7. vSphere vClient で [Actions (アクション)] を選択します。

  8. [Alarms (アラーム)] > [New Alarm (新しいアラーム)] を選択します。

  9. アラームを設定するときに、「Run Command」という名前のアクションを追加して [Configuration (設定)] に C:\jsm-integration\scripts\send2jsm.exe と入力します。

  10. アラームを保存します。

VMware vCenter Server Virtual Appliance でプラグインを設定する

プラグインでは golang 実行可能ファイル (vcsa2jsm としてプラグインに含まれています) を使用して、Jira Service Management でアラートを作成します。イベント時にこのファイルを実行して Jira Service Management でアラートを作成するように、VMware vCenter Server Virtual Appliance を設定する必要があります。

apiKey の設定は必須です。その他の設定パラメーター既定値に設定され、ほとんどの VMware vCenter Server Virtual Appliance 実装で動作しますが、変更が必要な場合もあります。

設定パラメーター

apiKey - さきほど作成した VMware vCenter Server Virtual Appliance 統合から API キーをコピーします。vcsa2jsm では、このキーを使用して Jira Service Management への認証を行います。アラートの処理に使用される適切な統合設定の識別にも API キーが使用されます。

teams - teams フィールドは、VMware vCenter Server Virtual Appliance アラートの通知先のチームを指定するために使用します。このフィールドで設定するチームが既定値として使用されます。Jira Service Management VMware vCenter Server Virtual Appliance 統合の [詳細設定] ページで、異なるアラートを異なるチームにルーティングするように変更できます。

tags - tags フィールドは、Jira Service Management で作成されたアラートのタグを指定するために使用します。

logPath - ログ ファイルの完全なパスを指定します (既定値は /var/log/vcsa2jsm.log)。

vcsa2jsm.http.proxy.enabled - vcsa2jsm.http.proxy.enabled フィールドは、外部プロキシ設定を有効/無効にするためのものです。既定値は false です。

vcsa2jsm.http.proxy.host - プロキシのホスト。

vcsa2jsm.http.proxy.port - プロキシのポート。

vcsa2jsm.http.proxy.scheme - プロキシ接続プロトコル。プロキシ サーバーに応じて http または https になる場合があります。既定値は http です。

vcsa2jsm.http.proxy.username - プロキシ認証ユーザー名。

vcsa2jsm.http.proxy.password - プロキシ認証パスワード。

jsm.api.url - 別のドメインから Jira Service Management を使用している場合 (例: EU、サンドボックス) 、この設定を更新します。

golang 実行可能ファイルを設定するには、次の 3 つの方法があります。

conf ファイルから設定する

/etc/jsm/conf/jsm-integration.conf ファイルから設定します。conf ファイルから設定すると、スクリプトで行われた設定が上書きされます。

golang フラグを使用して設定する

VMware vCenter Server Virtual Appliance で作成した通知のコマンドにフラグを入力して設定します。詳細については、「vCenter Server Virtual Appliance でのトリガーの設定」セクションを参照してください。apiKey には -apiKey フラグを使用します。

追加のカスタム引数を送信する場合は、customArgName1 customArgValue1 customArgName2 customArgValue2 のようにフラグの後に追加します。入力フィールドの必要な場所に {{_payload.customArgName}} を追加して、カスタム引数を解析します。
動的プロパティに関する詳細はこちらをご確認ください。

スクリプトから設定する

apiKey vcsa2jsm.go スクリプトを設定します。このオプションを使用するには、スクリプトを再構築し、新しい実行可能ファイルを /etc/jsm/ ディレクトリに配置します。go スクリプトは /etc/jsm/ ディレクトリにあります。

VMware vCenter Server Virtual Appliance から送信されるペイロードのサンプル

アラート ペイロード (JSON 形式) を作成する

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 { "VMWARE_ALARM_ALARMVALUE": "Event details", "VMWARE_ALARM_DECLARINGSUMMARY": "([Event alarm expression: Alarm created; Status ", "VMWARE_ALARM_EVENTDESCRIPTION": "Reconfigured testAlarm 'testAlarm' on Datacenter. \n \nModified: \n \ninfo.expression.expression: ((comparisons ", "VMWARE_ALARM_EVENT_DATACENTER": "Datacenter", "VMWARE_ALARM_EVENT_USERNAME": "VSPHERE.LOCAL\\Administrator", "VMWARE_ALARM_ID": "alarm-310", "VMWARE_ALARM_NAME": "jsmAlarm", "VMWARE_ALARM_NEWSTATUS": "Green", "VMWARE_ALARM_OLDSTATUS": "Yellow", "VMWARE_ALARM_TARGET_ID": "datacenter-21", "VMWARE_ALARM_TARGET_NAME": "Datacenter", "VMWARE_ALARM_TRIGGERINGSUMMARY": "Event: Alarm reconfigured (1978)\nSummary: Reconfigured alarm 'testAlarm' on Datacenter. \n \nModified: \n \ninfo.expression.expression: ((comparisons " }

Jira Service Management ではペイロードは次のように解析されます。

(JSON 形式)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 { "alarmValue": "Event details", "declaringSummary": "([Event alarm expression: Alarm created; Status ", "eventDescription": "Reconfigured testAlarm 'testAlarm' on Datacenter. \n \nModified: \n \ninfo.expression.expression: ((comparisons ", "eventDatacemter": "Datacenter", "eventUsername": "VSPHERE.LOCAL\\Administrator", "alarmID": "alarm-310", "alarmName": "jsmAlarm", "newStatus": "Green", "oldStatus": "Yellow", "targetID": "datacenter-21", "targetName": "Datacenter", "triggeringSummary": "Event: Alarm reconfigured (1978)\nSummary: Reconfigured alarm 'testAlarmæ' on Datacenter. \n \nModified: \n \ninfo.expression.expression: ((comparisons " }

 

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