Jira Service Management の管理者向けの利用開始ガイド
最初に、Jira Service Management の使用を開始する方法を確認します。
対象
この記事は、Opsgenie をご利用で、Opsgenie アカウントを Jira Service Management と統合済みであり、Jira Service Management への移行を完了してオペレーションの設定を行う準備ができているお客様を対象としています。Opsgenie をスタンドアロンで利用しており、Jira Service Management と統合して環境を移行することを検討しているお客様は、Opsgenie と Jira Service Management の統合についての詳細をご覧ください。
統合後には、Jira Service Management への移行を完了してオペレーションを設定し、Jira Service Management のアラート機能をネイティブ エクスペリエンスとして使用する必要があります。まだ読んでいない場合は、Opsgenie から Jira Service Management への移行を開始する方法をご覧ください。
Opsgenie を統合して Jira Service Management に移行しても、進行中のプロセスが中断することはありません。引き続き、Jira Service Management と Opsgenie の両方でアラートが届きます。両システムは、Opsgenie が完全に使用されなくなるまで同期が継続されます。
Jira 管理者が Opsgenie から Jira Service Management への移行を開始すると、ほとんどすべてのデータと設定が Jira に同期されます。手動で移行する必要があるのはその一部のみです。
Jira Service Management で [Moving from Opsgenie (Opsgenie からの移行)] ボタンを選択して移行作業を再開します。ボタンが表示されない場合は、[ヘルプ] > [Moving from Opsgenie (Opsgenie からの移行)] の順に選択します。
Opsgenie のすべてのユーザーとロールが Jira Service Management と同期され、アトラシアンの管理で管理できるようになりました。
少数の Opsgenie の管理者またはユーザーに Jira Service Management と同じロールが割り当てられていない場合があります。そのため、すべてのユーザーの通知設定を管理できない場合があります。
When the transition begins, any user or team member who is an Admin in Opsgenie but not a Product admin in Jira Service Management will be assigned the Operations global admin role in Jira Service Management. During the transition, these users will continue to have access to all operations functions. Read more about the Operations global admin.
Jira Service Management でサポートされていない Opsgenie のカスタム ロールが付与されており、現在 Jira でユーザー ロールが付与されている場合にこれが起こります。
この問題の修正方法: Jira Service Management の製品管理者ロールを対象のユーザーに付与し、引き続きオペレーションを設定できるようにします。ユーザーを製品管理者にする方法をご確認ください。
Jira Service Management に移行すると、現在の Opsgenie チームがアトラシアン チームとなり、オペレーションにアクセスできるようになります。チーム メンバー、既存のオンコール スケジュール、その他のチームの詳細は、レガシーと見なされて取り残されていない限り、表示できます。
チームをアトラシアンに移行すると、組織内の利用可能なすべてのサイトに表示されるようになります。ただし、組織管理者権限がない場合は、Atlassian アカウントに関連付けられているサイトの数を確認できないことがあります。
この問題の修正方法: Opsgenie を移行する前に、組織管理者にご連絡の上、この変更についてお知らせください。Atlassian アカウントのすべてのサイトでチームを表示しないようにする場合は、サポート チームに連絡して、運営しているサイトへのチームの表示を制限してください。
Jira Service Management では、対象データのカテゴリーに該当する場合、データのホスティング場所を柔軟に選択できます。チームとチーム メンバーに関連するデータは、対象データには分類されません。したがって、この特定のデータは、アトラシアンのデータ センターで任意の場所にホストできます。データ レジデンシーの詳細をご確認ください。
Opsgenie と Jira Service Management のデータ レジデンシー リージョンが異なる場合は、サポート チケットを起票してください。当社が、Opsgenie データ レジデンシーを Jira Service Management インスタンスでサポートされているリージョンに移行するお手伝いをします。
データ レジデンシーを変更できるのは、Opsgenie データが Jira Service Management インスタンスと同期される前に限られます。
Jira 管理者が Opsgenie から Jira Service Management への移行を開始すると、Opsgenie で設定した統合は変更なしで Jira Service Management と同期されます。これで、[設定] > [製品] > ]統合] で統合を確認できるようになりました。
その他の情報
着信ルーティング統合は Jira Service Management と同期されますが、統合とはみなされなくなっています。 これらは現在、着信ルーティングと呼ばれる独立したネイティブ機能です。 着信ルーティングを管理するには、[設定] > [製品] > [着信ルーティング] に移動します。
チャット ツールが Opsgenie と連携されているため、チャット統合は自動的に Jira Service Management に移行されません。Jira Service Management でチャット統合を接続して設定する必要があります。チャット統合を移行する方法をご確認ください。
Opsgenie と Jira Software および Jira Service Management との統合が、[設定 ] > [製品] > [同期] の順に選択して、同期として利用できるようになりました。サイトが同じでも異なっていても、サービス プロジェクトやソフトウェア プロジェクトとより多くの同期を設定できます。同期の詳細をご確認ください。
Outdated versions of about 24 integrations will not be available for new configurations in JSM. While existing integrations in Opsgenie using these versions will still be moved, you can't create new integrations for these versions in Jira Service Management. However, you can view and edit these configured integrations in Jira Service Management.
利用できない統合は次のとおりです。
Campfire (チャット)
XMPP/Jabber
CA Flowdock (チャット)
Compose
Logentries
Outlyer
Soasta
DynatraceAppMon
Crashlytics
Loom
Monitis
Pingdom Server Monitor
Pingometer
Rigor
Runscope
SaltStack
Statusy
ThreatStack
Thundra
Trace by RisingStack
UptimeProject
Stackdriver
OEC
Certain outdated versions of Opsgenie integrations with some products won't be moved to Jira Service Management. However, they'll remain functional in Opsgenie until Opsgenie is turned off. If your Opsgenie has any outdated integrations configured, we’ll show you those before you start your move into Jira Service Management.
You may still find some of these integrations available for configuration in Jira Service Management. These are newer versions of those integrations, and you'll need to configure them from scratch in Jira Service Management.
In the table below, we've outlined the availability of integrations in Opsgenie and Jira Service Management.
Yes: You can use a newer version of the integration in Jira Service Management and set up instances from scratch.
No: The integration isn't available for addition in Jira Service Management. You can use the outdated version of the integration in Opsgenie, but its existing instances, if any, will not move to Jira Service Management.Integrations unavailable in Jira Service Management
連携 | Available for integration in Jira Service Management |
---|---|
AppSignal | はい |
ConnectWise | はい |
ConnectWiseManage | はい |
Grafana | はい |
MonitisEmail | はい |
Microsoft Teams | はい |
Nagios | はい |
NagiosXI | はい |
NewRelicSyntheticsEmail | はい |
OEMEmail | はい |
Observium | はい |
PagerDuty 統合 API | いいえ |
PingdomWebhook | はい |
PingdomEmail | No email integration. There is one more integration type for pingdom. |
UptimeRobotEmail | はい |
ServiceNow | はい |
ServiceNowV2 | はい |
Slack | はい |
Zendesk | はい |
ZyrionEmail | いいえ |
Firebase Crashlytics | いいえ |
サポート終了の統合: Opsgenie は以下の統合をサポートしなくなります。Opsgenie をオフにするまで Opsgenie で機能し続けますが、これらの統合の新しいインスタンスを作成することはできません。
CA Flowdock (受信トレイ)
Hp Service Manager
Snyk
Jira Server (ベータ版)
Jira Service Management のチャット & ビデオ会議ツールは [設定] > [製品] > [チャット & ビデオ会議ツール] で管理できます。チャット ツールを Jira Service Management に接続すると、オンコール チームで Slack や Microsoft Teams から直接、アラート通知の受信、アラートの管理、アクションの実行ができます。
チャット ツールが Opsgenie に接続されているため、チャット統合は自動的に Jira Service Management に移行しません。
必要なアクション
チャット ツールと Jira Service Management を連携する
次は、チャット統合を Opsgenie から Jira にコピーするだけです。
こうすることで、オンコール チームは既存のチャット チャンネルからアラートに対応できるようになります。
Slack ワークスペースと Microsoft テナントのリストから、Jira Service Management で使用したいものの [連携] を選択します。 連携しようとしている Slack ワークスペースまたは Microsoft テナントのメンバーになっていることを確認してください。
Slack または Microsoft Teams で求められた認証を完了すると、Jira のステータスが [接続済み] になります。
Opsgenie チャット統合のリストから、Jira Service Management にコピーしたい統合の [Copy to Jira (Jira にコピー)] を選択します。 チャット統合に連携しているチャンネルのメンバーでない場合は、統合を Jira Service Management にコピーできません。
[Copy to Jira (Jira にコピー)] ではなく [権限を付与] が表示される場合は、チャンネルを作成して Slack と Microsoft Teams のチャンネルに投稿する権限を Jira Service Management に付与する必要があります。
テーブルの [接続先] 列から連携済みチャンネルを確認して参加できます。 プライベート チャンネルの場合は、Slack や Microsoft Teams で検索することはできません。管理者に問い合わせてください。
統合は何も変更されずにコピーされますが、既定ではステータスが OFF になります。統合の設定を変更してから手動で有効にして、動作するようにしてください。
チャット統合をコピーすると、Opsgenie と Jira Service Management でも同じ統合が有効になります。 そのため、アラート アクティビティごとに重複した通知が届くようになります。
この問題の修正方法: [Manage chat integrations in Opsgenie (Opsgenie でチャット統合を管理] を選択し、Opsgenie でチャット統合を見つけて無効にします。 この操作では Opsgenie のチャット統合がオフになるだけで、統合は削除されません。 なお、いつでも有効に戻せます。
変更なしで Opsgenie からの連絡方法、通知、転送ルールが Jira Service Management と同期されるようになりました。
アラートとオンコール通知は通常どおり届きますが、移行が完了して Opsgenie がオフになると Jira からアラートとオンコール通知が送信されます。no-reply@jsm-notifications.atlassian.net からのメール通知にアクセスできるように、メール クライアントのフィルターとブロックリストを更新してください。
アラート通知設定を管理するには、[個人設定] に移動して [通知設定] の [アラート] を選択します。
アラートの通知の受信、オンコール スケジュールの確認、外出先での通知の管理を行うには、iOS 版と Android 版の Jira Cloud モバイル アプリを入手してください。
インストールしたら、通知方法として Jira Cloud モバイル アプリを追加すると、アラートやオンコールのプッシュ通知を受信できるようになります。 Opsgenie からの通知ルールは、変更なしで Jira Cloud モバイル アプリにコピーされます。
通知方法として Jira Cloud アプリを追加するモバイル デバイスを選択して、[Add Jira Cloud app as notification method (通知方法として Jira Cloud アプリを追加)] を選択します。
Jira Cloud モバイル アプリを最新の状態に保ち、モバイル設定で Jira Cloud モバイル アプリによるプッシュ通知の送信を許可してください。
Jira Cloud と Opsgenie 両方のモバイル アプリを使用している場合は、すべてのアラートまたはオンコール アクティビティで通知が重複して届く可能性が高くなります。
この問題の修正方法: 連絡方法で Opsgenie モバイル アプリをオフにします。この操作では連絡方法としての Opsgenie モバイル アプリがオフになるだけなので、通知ルールや設定には影響しません。
これを行うには [Turn off Opsgenie mobile app contact method (Opsgenie モバイル アプリの連絡方法をオフにする)] を選択します。 これで、Opsgenie モバイル アプリからプッシュ通知が届かなくなります。
Jira 管理者がロールベースの通知 (以前は Opsgenie で中央通知テンプレートと呼ばれていました) を設定している場合、通知が Opsgenie モバイル アプリ (現在はオフになっています) にプッシュされない可能性があります。
この問題の修正方法: 連絡方法 Opsgenie を削除します。 この操作によって、Jira Mobile Cloud モバイル アプリが中央通知テンプレートの主な連絡方法になります。
[Manage contact methods (連絡方法を管理)] を選択し、[連絡方法] にある Opsgenie モバイル アプリをすべて削除します。
連絡方法のページを開いている状態で、不足している連絡方法を確認して更新してください。こうすることで、自身に届くように設定されているすべてのアラート通知が届きます。
これで、すべてのアラートが Jira Service Management で利用できるようになります。アラートにアクセスするには、Jira Service Management の最上部にあるナビゲーションから [あなたの作業] を選択して [アラート] を選択します。[あなたの作業] ページのアラート ウィジェットからアラートにアクセスすることもできます。
アラートを手動で作成するには、アラート ページの [その他のアクション] から [アラートの作成] を選択します。
Opsgenie アラートへの影響
Opsgenie でアラートを処理することは可能ですが、サポートされるのはクリティカル アクションだけです。Opsgenie のアラート関連データはすべて Jira Service Management で直接利用できるようになっているため、Opsgenie に切り替える必要がなくなります。
Opsgenie を一度オフにすると、元に戻すことはできません。そのため、Opsgenie のデータと設定をすべて Jira Service Management に移行したことを確認してからオフにしてください。
Opsgenie をオフにするには、[設定] > [製品] > [Move from Opsgenie (Opsgenie から移行)] の順に移動して、[Turn off Opsgenie (Opsgenie をオフにする)] ボタンを選択します。
Opsgenie をオフにすると次のようになります。
Opsgenie の Web アプリとモバイル アプリに誰もアクセスできなくなる
オペレーションは Jira Service Management でのみ使用できるようになる
このアクションは請求に影響せず、請求が変更されることもありません。 確定する前に、すべてのアクションについてオープンなタスクや保留データ、Jira Service Management に移行していない設定がないかをガイドでご確認ください。移行されていないデータは失われます。
自動化ルールを設定するには、Jira 管理者またはチーム管理者である必要があります。
Opsgenie のアラート アクションとインシデント ルールを再作成する
Opsgenie のアクションとインシデント ルールは、Jira Service Management に自動的には移行されません。Jira 自動化の充実したルール テンプレートとコンポーネントのライブラリを使用して、簡単にこれらを再作成できます。
開始するには:
[設定] > [システム] > [グローバル自動化] > [ルールを作成] の順に移動します。チーム スコープについては、[Go to a team (チームに移動)] > [オペレーション] > [自動化] > [ルールを作成] の順に移動します。
使用するトリガーを選択します。トリガーとは、ルールを開始するイベントです。Opsgenie のアクションまたはインシデント ルールを再作成するには、課題タイプを [システム] インシデントとしたアラート トリガーまたは課題作成トリガーのいずれかを使用します。
ルールに含めるには、条件を選択します。イベントを条件でフィルタリングして、イベントが条件に一致する場合にのみ次のコンポーネントに進みます。[インシデントを条件とする課題タイプで作成された課題]
アクションを選択します。リストには、実行可能なすべてのアクションが表示されます。たとえば、インシデントを作成、AWS SSM、AWS SNS、Azure、Jira Edge Connector などです。
自動化ルールが作成されました。これにより、すべてのアラート アクションとインシデント ルールを再作成できます。
Opsgenie と Jira の競合を避けるため、チームの Opsgenie アクションとインシデント ルールを Opsgenie から削除してください。これは Jira で自動化を設定した後に行うことをお勧めします。Opsgenie チームで [アクション] と [インシデント ルール] を選択して、すべてのアクション チャンネル、アクション、インシデント ルールを完全に削除します。
お客様の Opsgenie インシデント、リンクされたアラート、および PIR などの関連データを、Jira Service Management の「Opsgenie 移行インシデント」という名前の新しいサービス プロジェクトにコピーします。完了すると、Jira Service Management でインシデントを直接管理できるようになります。
これらのインシデント フィールドは Opsgenie から Jira Service Management にコピーされません。
操作
対応者ロール
利害関係者のフィルター
関係者テンプレート
Jira Service Management に新しい Opsgenie インシデントをコピーする
既存の Opsgenie インシデントと PIR (インシデント事後レビュー) はすでに Jira Service Management にコピーされているので、今後は新しいインシデントと PIR を Jira Service Management で直接作成して管理することをお勧めします。その方が簡単で効率的だからです。
Opsgenie の新しいインシデントと PIR は、Jira Service Management に自動的に同期されません。Opsgenie で新しいインシデントや PIR を作成した場合は、Jira Service Management に永久に移行する前に、それらをもう一度コピーできます。
Jira Service Management への移行中も、Opsgenie API を引き続き使用できます。ただし、移行が完了したら、Jira Service Management Ops REST API の使用を開始することをお勧めします。
Opsgenie の Team API は動作しなくなります。Jira Service Management のチーム API の使用を開始しましょう。
お客様の Heartbeats を Opsgenie から Jira Service Management に移行するにあたり、お客様のシステムに ping を送信するために使用する Heartbeats メール アドレスも Opsgenie (opsgenie.net) から新しいアトラシアン サーバー (atlassian.net) に切り替わるようになります。この変更は既存の Heartbeats には影響しませんが、opsgenie.net サーバーで Heartbeats 名に使用しているスクリプトがある場合は、スクリプト内の Heartbeats 名を新しい atlassian.net アドレスでアップデートすることをお勧めします。
チームが割り当てられていない Heartbeats (グローバル Heartbeats と呼ばれます) はまだサポートされていないため、 Jira Service Management に移行されません。グローバル Heartbeats を Jira Service Management に移行する場合は、移行を開始する前に必ずグローバル Heartbeats にチームを割り当ててください。
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