Jira Service Management の管理者向けの利用開始ガイド
最初に、Jira Service Management の使用を開始する方法を確認します。
Asset Discovery を使用してローカル システムをスキャンする前に、設定を行う必要があります。[スキャン設定] タブでは、Asset Discovery の実行時にスキャンする IP アドレスまたは IP アドレスの範囲を選択できます。
Asset Discovery を機能させるためには、少なくとも 1 つの有効な IP アドレスを対象としたスキャンを追加する必要があります。
Asset Discovery ディレクトリに移動して、ターミナルまたはコマンドライン インタープリターに「discovery.exe -s」と入力します。
パスワードを入力します。Asset Discovery を初めて使用する場合は、新しいパスワードの入力と確認を求められます。このパスワードは、大文字、小文字、数字、非英数字 (記号) をそれぞれ 1 つ以上含む 8 文字以上の文字列でなければなりません。
[スキャンの設定] タブを選択します。
目的のスキャン設定を選択します。スキャン設定の各セットは、スキャン設定 ID で識別されます。通常、これは 000001 のような 6 桁の数字です。Asset Discovery の実行時には 1 つ以上の特定のスキャンを実行できます。
次のスキャン設定オプションを構成します。
無効 - このチェックボックスをオンにすると、Asset Discovery の実行時にスキャン設定が無効になります。
スキャンの間隔 - スキャン設定を日単位または週単位で実行する場合に選択します。
Disabled Pattern (無効なパターン) - Asset Discovery でこのスキャンを実行する際に無効にする 1 つ以上のパターンを選択します。ネットワークの異なる領域を個別にスキャンする場合は、時間を節約するために未使用のパターンを無効にできます。
説明 - スキャン設定の説明です。
ロック - [スキャンの設定] の右下隅にあるロック アイコンを選択して、これらの設定に対する変更をロックまたはロック解除します。
IP 範囲 - Asset Discovery の実行時にスキャンする IP アドレスです。この情報は複数の表記によって記録できます。セミコロン区切りでまとめられます。次に例を示します。
例 | 説明 |
---|---|
192.168.178.10 | ホスト システムの単一 IP です。 |
192.168.178.10;192.168.178.22 | セミコロンで 2 つの IP アドレスを区切っています。 |
myserver.company.org | ホストの DNS 名です。 |
192.168.178.10-20 | サブネットに属する特定の IP 範囲です。 |
192.168.178.0/24 | サブネットの 254 個すべての IP です。CIDR 表記を使用して指定します。 |
[2001:0db8:85a3:08d3:1319:8a2e:0370:7344] | 単一 IPV6 アドレスです。 |
iprange.txt rangqsfolder/subrange2.txt | アドレス情報の場所を指定したテキスト ファイルです。このテキスト ファイルは Asset Discovery の実行ごとに読み込まれます。 |
また、多くの修飾子を使用して、Asset Discovery によってシステムをスキャンするときに含めるホストとポートを指定できます。
修飾子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
~ | ホスト システムの ICMP エコーが無効になっている場合にスキャンを強制するには、チルダを使用します。 | 192.168.178.10~ |
: | 既定の SSH または SNMP ポートを変更するには、コロンを使用します。 | 192.168.178.10:1387 |
! | 無視する IP を設定するには、感嘆符を使用します。 | 192.168.178.150-170! |
Asset Discovery を実行するために、複数のスキャン設定を追加できます。これは、システムのさまざまな部分のスキャンを異なる間隔で実行する場合に役立ちます。
スキャン設定を追加するには、上部の [+] ボタンを選択します。
スキャン設定を削除するには、上部の [x] ボタンを選択します。
[エントリの削除] 画面で、[はい] を選択します。
スキャン設定を完了したら、Asset Discovery を完全に実行することなくスキャンをテストできます。結果はすぐに表示されて、より詳細な評価レポートが \logs\ ディレクトリに保存されます。
[Start Evaluation-Report (評価レポートの開始)] を選択します。
[fast (高速)] チェックボックスをオンまたはオフにします。
オンにすると、Asset Discovery では ICMP ping のみでスキャン設定がテストされます。
オフにすると、Asset Discovery では個々の接続を試してスキャン設定がテストされます。
[開始] を選択して、テスト スキャンを開始します。スキャンが完了すると、保存された評価レポートの場所を含む成功メッセージが表示されます。
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