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統合アクションを確認する

この記事では、Jira Service Management Cloud の一部のお客様に段階的に展開されている、Jira Service Management でネイティブに利用できる新しいアラート機能を取り上げています。ご利用のサイトにはまだ表示されていないか、利用できない可能性があります。

さまざまなアラート シナリオに対応するように、統合ではより高度な設定を行えます。こうしたシナリオは「アクション」と呼ばれて、アラートの作成、クローズ、承認などの方法とタイミングを指定します。Jira Service Management は統合ごとに既定のアクションを提供しますが、カスタマイズや独自のアクションの追加も自由に行えます。たとえば、「アラートを作成」アクションを 3 つ設定することもできます。この場合は、Jira Service Management の Webhook データがこれらの 3 つのシナリオに対して順に評価され、そのうちの 1 つのルールに一致すれば、新しいアラートが作成されます。

アクション処理

アクションは特定の順序で評価されます。たとえば「無視」アクションは設計上、最初に評価され、「メモを追加」アクションは最後に評価されます。これは、受信データが「無視」アクションに対して評価され、そのうちの 1 つが一致した場合、それ以上のアクションは評価されずに「無視」アクションのみが処理されることを意味します。

アクションの評価順序は次のとおりです。
「無視」 > 「アラートを作成」 > 「アラートをクローズ」 > 「アラートを承認」 > 「アラートにメモを追加」

アラートを無視する

「無視」アクションとは、Webhook データがアクションのフィルターと一致する場合は完全に無視され、その他のアクションによって評価されないことを意味します。「無視」アクションに既定のルールはありません。これらは、Webhook データが Jira Service Management に届いたときに最初に処理されるアクションです。

「統合の設定」ページに移動します。

  1. [受信] セクションで [ルールを追加] を選択します。

  2. [アラート ルールを追加] ダイアログで、ルールの名前を入力します。

  3. [ルール タイプ] には「無視」を選択します。

  4. 必要に応じてフィルターを設定します。

  5. [保存] を選択します。

Webhook の受信データがフィルターの条件セットと一致する場合は、「無視」アクションが処理されて、データが無視されます。アラート・フィルターの詳細をご確認ください

アラートの作成

「アラートを作成」アクションでは、フィルターの条件セットが受信データと一致する場合、Jira Service Management アラートが作成されます。アラートを作成するタイミングに関する条件を指定して、新しいアラートの内容を完全にカスタマイズしましょう。

「統合の設定」ページに移動します。

  1. [受信] セクションで [ルールを追加] を選択します。

  2. [アラート ルールを追加] ダイアログで、ルールの名前を入力します。

  3. [ルール タイプ] には「アラートを作成」を選択します。

  4. 必要に応じてフィルターを設定します。

  5. 必要に応じてアラート プロパティを定義します。

  6. [保存] を選択します。

アラート フィルター

Jira Service Management に送信されるデータがこのフィルターの条件セットと一致する場合は、「アラートを作成」アクションが処理されてアラートが作成されます。アラート・フィルターの詳細をご確認ください

アラート プロパティ

アラート プロパティは、Jira Service Management アラートの内容を定義するデータです。フリー テキストによるアラートの説明の入力や、優先度付けを実行できます。右側のパネルから動的プロパティをドラッグ アンド ドロップすることもできます。既定では、"アラート プロパティ" フィールドが数件のみ表示されます。[さらにプロパティを表示] を選択すると、すべて表示されます。

  • アラート メッセージ: アラートのタイトル。130 文字まで入力できます。

  • エイリアス: 「オープン」アラートの一意の ID。
    Jira Service Management では、同じエイリアスを持つオープン アラートは 1 つしか存在できません。

  • 説明: アラートの詳細な説明。"メッセージ" フィールドに収まらないものはすべてここに入力できます。

  • アクション: 受信者がアラートに応答するために実行できるアクションのリスト。
    複数のアクションがある場合は、間にコンマを使用します。

  • タグ: アラートの識別と分類を容易にするためのラベル。
    複数のタグがある場合は、間にコンマを使用します。

  • [詳細] > [追加プロパティ]: アラートの追加プロパティ。最初のフィールドにプロパティの名前を入力して、2 番目のフィールドに値を入力します。

  • エンティティ: アラートが関連付けられているエンティティの名前。
    たとえば、アプリまたはサーバーの名前です。

  • 優先度: アラートの優先度。たとえば、P1、P2 などです。

  • ユーザー: アラートに追加されるメモの所有者。

  • ソース: アラートのソース。

  • メモ: アラートに追加されるメモ。

Close Alert (アラートのクローズ)

「アラートをクローズ」アクションは、データがフィルターの条件セットと一致する場合、そのエイリアスに基づいて既存の Jira Service Management アラートをクローズします。アラート・フィルターの詳細をご確認ください

アラート プロパティ

エイリアスは、このアクションの必須フィールドです。「アラートをクローズ」アクションが処理されると、Jira Service Management は「オープン」アラートを検索してクローズします。そのエイリアスは、このアクションで指定されたエイリアスと同等です。

  • エイリアス: 「オープン」アラートの一意の ID。
    Jira Service Management では、同じエイリアスを持つオープン アラートは 1 つしか存在できません。

  • ユーザー: アラートに追加されるメモの所有者。

  • メモ: アラートに追加されるメモ。

Acknowledge Alert (アラートの承認)

「アラートを承認」アクションは、データがフィルターの条件セットと一致する場合、そのエイリアスに基づいて既存のアラートを承認します。アラート・フィルターの詳細をご確認ください

アラート プロパティ

エイリアスは、このアクションの必須フィールドです。「アラートを承認」アクションが処理されると、Jira Service Management は「オープン」アラートを検索して承認します。そのエイリアスは、このアクションで指定されたエイリアスと同等です。

  • エイリアス: 「オープン」アラートの一意の ID。
    Jira Service Management では、同じエイリアスを持つオープン アラートは 1 つしか存在できません。

  • ユーザー: アラートに追加されるメモの所有者。

  • メモ: アラートに追加されるメモ。

Add Note to Alert (アラートへのメモの追加)

「アラートにメモを追加」アクションは、Jira Service Management API が受信するデータに従って、既存のアラートにコメントを追加します。このアクションが処理されると、Jira Service Management はこのアクションで指定されたエイリアスと等しいエイリアスのアラートを検索して、それにメモを追加します。このアクションには、"エイリアス" フィールドと "メモ" フィールドの両方が必須です。

  • エイリアス: アラートの一意の識別子。

  • ユーザー: アラートに追加されるメモの所有者。

  • メモ: アラートに追加されるメモ。

統合ごとに最大 255 のアクションを設定できます。また、受信分には最大 250 のルール、送信分には最大 50 のルールを設定できます。

アクションの順序を変更する

同じタイプのアクションも順番に評価されますが、その順序は変更できます。たとえば、CreateAlert1、CreateAlert2、CreateAlert3 という順序で、「アラートを作成」アクションが 3 つあるとします。CreateAlert3 をドラッグして上に移動するだけで、CreateAlert3、CreateAlert1、CreateAlert2 の順序に変更できます。ルールを保存すると、CreateAlert3 が他の 2 つよりも先に受信データに対して評価されるようになります。CreateAlert3 のフィルターにデータが一致すると、CreateAlert1 と CreateAlert2 が評価されます。1 つの受信リクエストに対して実行されるアクションは 1 つだけであることにご注意ください。

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