Jira Software Cloud をセットアップする
Jira Software Cloud のセットアップ方法と、他の製品およびアプリケーションとの統合方法をご覧ください。
このページでは、Jira Software Cloud Premium と Enterprise の一部としてのみ利用できる、プロジェクト横断的な計画ツールの Advanced Roadmaps について説明します。
Jira Software のすべての計画に含まれているプロジェクト タイムラインについては、ドキュメントのセクションが別途用意されています。Jira Software のプロジェクト レベルのロードマップに関するドキュメントをご参照ください。
自動スケジューラーは、課題の詳細で計画を作成します。この計画は、正確なニーズに合わせて調整できます。これを実行するために、自動スケジューラーは、課題に割り当てられた日付、課題の見積もり、チームのキャパシティとベロシティ、課題間の依存関係など、さまざまな値の調整を行います。自動スケジューラーが焦点を当てるのは 1 つの側面ではなく、むしろあらゆる側面を総合的に捉えます。
ただし、すべての課題の要件の 1 つとして、ステータスが「作業前」または「進行中」であることが必要です。課題のステータスが「完了」である場合は、自動スケジューラーによって無視されます。さらには、自動スケジューラーを使用する前に [スコープ] 列の課題を選択することで、自動スケジューラーによる処理の対象となる課題を選択できます。何も選択しない場合は、自動スケジュールがプラン全体を対象として機能します。
また、管理者は、自動スケジューラーがデータを上書きするのか、または空の値のみを処理するのかを決定できます。自動スケジューラーの設定に関する詳細をご確認ください。
これ以外にもさまざまな機能をご利用いただけます。このページでは、以下のトピックについてご説明します。
課題をスケジュールする際、自動スケジューラーは課題の開始日と終了日を確認します。日付がない場合、自動スケジューラーはスプリントの割り当て状況を確認して、それらの日付を割り当てます。 スプリントの割り当て状況や割り当てられた日付がない場合、自動スケジューラーはそれらがリリースに含まれているかどうかを確認し、リリースの日付を割り当てます。
キャパシティを割り当てるには、課題の見積もりが必要です。見積もりのない課題でも、日付どおりにスケジュールされる可能性はありますが、キャパシティの計算には含まれません。
自動スケジューラーは、スプリントのキャパシティを先着順で割り当てます。優先順位は次のとおりです。
タイムラインに定義されている課題ランク
自動スケジューラーはプランの一番上から開始して、課題のランキングに基づいて下がっていきます。ランクの高い課題が最初にスケジュールされます。課題のランキングの詳細をご確認ください。
課題の見積もり
より低い階層レベルに属する課題 (ストーリーまたはサブタスクがエピックまたはイニシアチブよりも優先される)
課題はストーリー レベルでのみ見積もりを行い、計画にはロールアップ値を表示することをお勧めします。その理由は以下でご説明します。
これらの主要な要素以外にも、自動スケジューラーは他の計画データも考慮します。
課題ソースの割り当て
作業を割り当てる際には、課題ソース (ボード、プロジェクト、またはフィルター) に関連するチームが優先されます
チームのベロシティ
チーム ベロシティが高いほど、1 回のスプリントでより多くの作業をこなせることを意味します
チーム メンバーの数
自動スケジューラーは 1 人が一度に 1 つのストーリー レベルの課題を処理できることを前提とするため、チーム メンバーの数は、並行して実行できる課題の数に影響します
スプリント情報
スプリントの期間とキャパシティ
リリース
このフィールドが空の場合、自動スケジューラーは次に利用可能なリリースに課題を割り当てます
依存関係
2 つの課題が互いに依存している場合 (循環依存関係とも呼ばれます) 、自動スケジューラーはこうした課題を無視します。次に例を示します。
課題 A が課題 B をブロックして、課題 B が課題 A をブロックしている場合
ストーリーが独自のサブタスクとの依存関係を持っている場合
上述したとおり、自動スケジューラーは、ストーリー レベルの課題を取り扱う際に、1 人が 1 つのタスクに取り組めると想定します。これは、エピック以上の階層レベルで作業する場合は当てはまりません。プランにエピックレベル以上の見積もりの課題が含まれている場合、自動スケジューラーは、全員が同時に作業できることを前提としているため、チームの完全なキャパシティに応じて課題をスケジュールします。
上の例において、10 ストーリー ポイントと見積もられた課題が (ストーリー レベルの課題ではなく) エピックだった場合、自動スケジューラーは 3 つのスプリントではなく 1 つのスプリントを割り当てます。
これを解決するには、課題をストーリー レベルでのみ見積もって、計画にはロールアップ値を表示することをお勧めします。
これは、スプリントが予期せずオーバーブッキングされる一般的な要因となります。
自動スケジューラーは、今後予定されているスプリントとは異なる方法でアクティブ スプリントを処理します。
第一に、自動スケジューラーは、たとえ重複予約であっても、アクティブ スプリントの課題を再スケジュールしません。
第二に、自動スケジューラーはアクティブ スプリントの課題の値を上書きしません。スプリント、チーム、リリースは、フィールドが空である場合のみ、アクティブ スプリントで上書きされます。自動スケジューラーの設定に関する詳細をご確認ください。
これは、スプリントが予期せずオーバーブッキングされる一般的な要因となります。
自動スケジューラーは、キャパシティ配分アルゴリズムに基づいてキャパシティを処理します。Advanced Roadmaps がキャパシティ配分を処理する仕組みに関する詳細をご確認ください。
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