Trello の JSON エクスポートについて
Trello のエクスポート ツールには、データを JSON (JavaScript Object Notation) としてエクスポートする機能が用意されています。JSON は、機械が解読して利用することを第一として想定されています。このため、人間も解読できるものの、Excel ファイルや CSV ファイルほど簡単には読めません。
たとえば、JSON に保存されたカードの情報は次のようになります。
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"card": {
"_id": "5446843ef9fea260ab93b704",
"shortLink": "LrrmgFyd",
"idShort": 19,
"name": "Get milk from the.",
"id": "5446843ef9fea260ab93b704"
},
この例では、カード ID、ショートリンク、カード名は card キー内の名前と値のセットとして格納されます。たとえば、"id" は名前で、"5446843ef9fea260ab93b704" はその値です。
JSON をブラウザーで閲覧
JSON を解読するのは容易ではありませんが、適切なフォーマットを使用することにより、ずっと読みやすくなります。ボード上のデータを確認したいだけの場合は、この方法をお勧めします。
ブラウザーによっては、Trello からエクスポートした JSON ファイルに自動でインデントを入れたり改行したりして、さらに読みやすくするオプションを利用できます。
Chrome ユーザーの場合は、JSONView 拡張機能を利用することをお勧めします。Firefox 用の JSONView アドオンもあります。
一対多のデータ構造
Trello の JSON を人間が読解することが難しい原因の 1 つに、多くの場合、1 つの構造の中に複数の情報がネストされていることがあります。たとえば、1 枚のカードに対して、次のようなのさまざまな情報が存在します: カードの現在の情報、カードにあった過去の情報、カードへの変更 (リスト間の移動)、カードにネストされた構造の情報 (1 枚のカード上にあるチェックリスト内のチェックリスト アイテムなど)。
情報には過去のアクション (移動) を含むものもあれば静的な情報 (新しいチェックリスト アイテムの内容など) を含むものもあるため、Excel で 1 つの行に変換することは難しくなります。Trello の CSV エクスポート機能に一部の情報が含まれないのは、このネスト構造と一対多のデータ構造のためです。
JSON を CSV に変換
Premium ワークスペースで作業していない、または Premium プランの CSV エクスポートに含まれない JSON から情報を取得する場合は、まず Trello 用のサードパーティ製 Power-Up を検討することをお勧めします。いずれかの Power-Up によって Trello と別のアプリをリンクして、別のアプリ (例: Google スプレッドシート) でデータを表示できる可能性があります。Power-Up は https://trello.com/power-ups/search?q=automate から検索できます。
Chrome 拡張機能の TrelloExport を利用するという選択肢もあります。https://chrome.google.com/webstore/detail/export-for-trello/nhdelomnagopgaealggpgojkhcafhnin?hl=en-US
情報を見つけるために Trello の JSON エクスポートを使用しなければならない状況に遭遇する場合があります。そのためには、まず検索機能を使うことをお勧めします。JSON を 1 行ずつ読むのは難しいですが、キーワードを検索すると特定のデータを見つけるのに役立ちます。
それ以外では、開発者に連絡するのが次善の策かもしれません。JSON は、特にボード全体をカバーしている場合、正しく解析するのが複雑になる可能性があります。
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