Azure DevOps を Jira に連携する

Azure DevOps アカウントを Jira に接続すると、デプロイと開発のパイプラインを通って出荷される作業を Jira で追跡できるようになります。デプロイ、ビルド、開発の情報は、チームの Jira 課題、Jira ボード、デプロイ タイムライン、開発ダイアログ、リリース機能から入手できます。Jira でのデプロイ統合の詳細をご確認ください。

Azure DevOps for Jira を接続するには、以下が必要です。

  • Jira サイト管理者の権限。

  • [アクセス レベル] を [基本 ] に設定した Azure DevOps 組織へのアクセス権。

  • Jira に接続する Azure DevOps プロジェクトの管理者権限

Azure DevOps アカウントを Jira に接続する

Azure DevOps for Jira (公式) Marketplace アプリをインストールする

  1. Jira プロジェクトのトップ ナビゲーションから、[アプリ]、[その他のアプリを探す] の順に移動します。

  2. Azure DevOps for Jira を検索します。タイトルに「Official」が付いているバージョンを選択します。

  3. [アプリを入手] > [今すぐ入手] の順に選択します。

  4. アプリをインストールしたら、「今すぐ設定」を選択します。その後、Azure DevOps アカウントと組織を接続するように求められます。

Azure DevOps アカウントと組織を接続する

Azure DevOps アカウントを接続するには、Microsoft アカウントにサインインして、要求される権限を受け入れる必要があります。

  1. 設定画面で、[続行] を選択します。

  2. 新しいタブが開き、Microsoft のサインイン ページが表示されます。資格情報を入力して、Jira に接続したい Azure DevOps アカウントにサインインします。

  3. 次に、Microsoft は Jira にデータを送信する許可を求めます。[承認する] を選択します。

Azure DevOps アカウントが接続されると、Jira に接続できる組織のリストが表示されます。リンクしたいすべての組織で [接続] を選択します。

お使いの Microsoft アカウントに複数の Azure DevOps テナントへのアクセス権があり、間違ったテナントを使用して接続した場合に別の Azure DevOps テナントに切り替える方法は次のとおりです

Azure DevOps で OAuth を有効にする

Jira にデータを送信する前に、Azure DevOps 組織で OAuth を有効にする必要があります。OAuth がまだ有効になっていない組織に接続すると、OAuth を有効にする必要があるというメッセージが Jira に表示されます。

  1. [Go to Azure DevOps (Azure DevOps に移動)] を選択します。

  2. Azure DevOps 組織の設定で、[セキュリティ]、[ポリシー] の順に移動します。

  3. [Application connection policies (アプリケーション接続ポリシー)] で、トグルを使用して、[Third-party application access via OAuth (OAuth によるサードパーティ アプリケーション アクセス)] および [SSH authentication (SSH 認証)] をオンにします。

Azure DevOps で CI/CD パイプラインをセットアップする

Azure DevOps for Jira アプリが認識するデプロイ イベントを Azure DevOps でトリガーするには、次の方法があります。

  • デプロイ ジョブ

  • クラシック リリース パイプライン

デプロイ ジョブを使用してデプロイ イベントをトリガーする

デプロイが YAML パイプラインの一部である場合は、デプロイ ジョブを使用してデプロイ イベントをトリガーできます。Azure DevOps for Jira アプリによって、パイプラインを介して実行されるデプロイ ジョブごとにデプロイ イベントが作成されます。アプリでは、テストの実行やモジュールのインストールなどの他のジョブをデプロイ イベントとは見なしません。

各デプロイ ジョブは、パイプライン内の個別のステージに含める必要があります。ジョブの環境名は、Jira 課題のデプロイ情報、ボード、デプロイ タイムラインで対応する環境名にマップされます。

こちらはデプロイ ジョブがあるパイプラインのステージの例です。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 - stage: 'development' displayName: 'Dev Deployment' jobs: - deployment: Deploy pool: vmImage: 'ubuntu-latest' environment: dev strategy: runOnce: deploy: steps: - download: current artifact: www

この例では、パイプラインには dev 環境へのデプロイ ジョブがあるステージが含まれています。こちらは Jira で環境名 dev のデプロイにマップされます。

クラシック リリース パイプラインを使ってデプロイ イベントをトリガーする

Azure DevOps のクラシック リリース パイプラインを使用してデプロイ イベントをトリガーできます。

この方法を使用するには、トリガー アーティファクトを追加するときに [Source type (ソース タイプ)] として [ビルド] を選択します。

Azure DevOps リリース パイプラインのアーティファクト設定

各デプロイにはステージが必要です。ステージ名は、Jira 課題のデプロイ情報、ボード、デプロイ タイムラインで対応する環境名にマップされます。

Azure DevOps のリリース パイプライン設定

デプロイ イベントにはアプリがデプロイされた名前が含まれます。Jira 課題に環境の詳細を表示するには、環境が、developmenttestingstagingproduction のいずれであるかを Jira に通知する必要があります。Jira では環境名に基づいて環境を推測し、デプロイ イベントをマップします。たとえば、dev という名前の環境へのデプロイでは、development 環境が想定されます。

他の環境名 (英語以外の環境名など) を使用すると、Jira ではこれらが未定義の環境として表示されることがあります。これを解決するには、.jira/config.yml という名前で次の内容を含むファイルをリポジトリのメイン ブランチに追加して、カスタム環境を指定できます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 deployments: environmentMapping: development: - "dev*" - "Entwicklung" - "desenvolvimento" - "дев" testing: - "testes" - "Test" - "TST-*" - "тест" staging: - "Pre-Prod" - "STG-*" - "staging" production: - "Produktion" - "produção" - "продакшн" - "PROD-*"

この例では、「STG-2」という名前の環境へのデプロイは Jirastaging 環境へのデプロイとしてマップされ、「Produktion」という名前の環境へのデプロイは Jiraproduction 環境へのデプロイとしてマップされます。

Jira では、developmenttestingstagingproduction の 4 つの有効な環境に最大 10 個の glob パターンを指定できます。

チームの開発アクティビティを Jira にリンクするためには、コミット メッセージ、ブランチ名、プル リクエストに Jira 課題キーを含める必要があります。リンクされたブランチ、コミット、またはプル リクエストでデプロイが実行されると、Jira 課題、ボード、デプロイのタイムラインにデプロイ情報が表示されます。開発作業で課題を参照する方法の詳細をご確認ください。

アプリでは、パイプラインのリポジトリ内に直接追加されたキーのみがリンクされます。他のリポジトリのキーは認識されません。

Azure Repos で作成されたブランチ、コミット、プル リクエストをリンクするには、チームの開発アクションに Jira 課題キーを含める必要があります。

  1. リンクする Jira 課題の課題キー (「JRA-123」など) を探します。このキーは Jira の複数の場所で確認できます。

    1. ボードでは、課題キーはカードの下部に表示されます。

    2. 課題の詳細では、ページの上部にあるナビゲーションに課題キーが表示されます。

  2. ブランチ名に課題キーを付けて、リポジトリで新しいブランチをチェックアウトします。例: git checkout -b JRA-123-<branch-name>

  3. 変更をブランチにコミットする際は、課題キーをコミット メッセージで使用して、それらのコミットを Jira 課題の開発パネルにリンクします。例: git commit -m "JRA-123 <summary of commit>"

  4. プル リクエストを作成する際は、プル リクエストのタイトルか説明に課題キーを使用します。

ブランチをプッシュすると、Jira 課題に開発情報が表示されます。開発作業で課題を参照する方法の詳細をご確認ください。

 

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