プロジェクト ロールは、特定のプロジェクトにユーザーやグループを関連づける柔軟な方法です。またプロジェクトロールは委任管理を可能にします。
Jira Software と Jira Work Management の各 Free プランでは、プロジェクトの権限またはロールを編集できません。また、すべての Free プラン (Jira Service Management を含む) では、課題レベルのセキュリティを設定できません。Free プランでのプロジェクト権限の仕組みに関する詳細をご確認ください。Jira の強力なプロジェクト権限管理機能のメリットを活かすには、プランをアップグレードしてください。
プロジェクトロールは以下で使用できます。
プロジェクト ロールを使用して、次の機能へのアクセス権を付与することも可能です。
プロジェクト ロールはグループと似ていますが、主な相違点は、グループ メンバーシップがグローバルで適用されることに対して、プロジェクト ロール メンバーシップはプロジェクト固有であることです。また、グループ メンバーシップは Jira 管理者のみが変更できますが、プロジェクト ロール メンバーシップはプロジェクト管理者が変更できます。プロジェクトごとにプロジェクト リードが、プロジェクト コンポーネントごとにコンポーネント リードが存在します。プロジェクト ロールと同様に、これらの個々のロールはスキーム、課題、ワークフローで使用できます。プロジェクトの定義またはコンポーネントの管理を行う際に、プロジェクト/コンポーネント リードをそれぞれ割り当てます。
次のすべての手順を行うには、Jira 管理者グローバル権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
プロジェクト ロールの使用
プロジェクトロールを使用するとユーザーを特定の機能と関連付けることができます。たとえば、クローズ前に品質保証担当者がすべてのソフトウェア開発課題をテストする必要がある場合、次のようにすることができます。
品質保証という名前のプロジェクト ロールを作成します。
ソフトウェア開発という名前の権限スキームを作成します。このスキームで、「課題をクローズ」権限を「品質保証」プロジェクト ロールに割り当てます。
ソフトウェア開発権限スキームを、すべてのソフトウェア開発プロジェクトに関連付けます。
各ソフトウェア開発プロジェクトについて、適切な品質保証担当者を品質保証プロジェクト ロールに追加します。
既定のプロジェクト ロール
Jira アプリのインストール時に、管理者ロールに加えて各アプリに固有のプロジェクト ロールが自動で作成されます。組織の要件に応じて、プロジェクト ロールを作成、編集、削除できます。
system ロールは、Jira により自動的に管理される、特定のタイプの既定のプロジェクト ロールです (例: atlassian-addons-project-access ロール)。これらのロールを編集または削除したり、そのプロジェクト ロール メンバーシップを管理したりすることはできません。
プロジェクト ロールの表示
> [システム] の順に選択します。
[セキュリティ] で [プロジェクト ロール] を選択します。プロジェクト ロール ブラウザーが表示されます。ここには、Jira サイトにあるすべてのプロジェクト ロールのリストが含まれます。
プロジェクト ロールが使用されている場所を表示するには、[使用状況を表示] リンクをクリックします。これによって、プロジェクト ロールに関連付けられている権限スキーム、メール通知スキーム、課題セキュリティ レベル、ワークフロー条件のリストが表示されます。
[プロジェクトごとのプロジェクト ロール メンバー] 列でいずれかの [表示] リンクをクリックすると、特定のプロジェクトでプロジェクト ロールと関連付けられているユーザー/グループを表示できます。
プロジェクト ロールの追加
新規プロジェクト ロールを定義するには、次の手順を実行します。
> [システム] の順に選択します。
[セキュリティ] で [プロジェクト ロール] を選択します。プロジェクト ロール ブラウザーが表示されます。ここには、Jira サイトにあるすべてのプロジェクト ロールのリストが含まれます。
ページの一番下にある [プロジェクト ロールの追加] で、必要なロールの名前と説明を入力します。
[プロジェクト ロールの追加] ボタンをクリックします。
メンバーをロールに追加するには、次の手順を実行します。
新しく作成したプロジェクト ロールの [操作] 列にある [既定のメンバーを管理] をクリックします。
[既定のユーザー] または [既定のグループ] で、[編集] をクリックします。
[プロジェクト ロールにユーザーを追加] フィールドにグループ名を入力します。または、ユーザー ピッカー アイコン () を選択してユーザーを個別に追加します。
追加ボタンをクリックします。
プロジェクト ロールを作成したら、それをすべてのプロジェクトで利用できます。これで、プロジェクト管理者は、自身のプロジェクトでそのプロジェクト ロールにメンバーを割り当てられます (「プロジェクト ロール メンバーシップの管理」参照)。
プロジェク トロールの削除
プロジェクト ロールを削除するには、プロジェクト ロール ブラウザーでプロジェクト ロールを見つけて (上記「プロジェクト ロールの表示」参照) [削除] リンクをクリックします。確認画面が表示されて、そのプロジェクト ロールを使用している権限スキーム、メール通知スキーム、課題セキュリティ レベル、ワークフロー条件のリストを確認できます。
プロジェクト ロールを削除すると、割り当て済みのユーザーおよびグループは、すべてのプロジェクトにおいて、そのプロジェクト ロールから削除されます。これにより生じる影響にご注意ください。たとえば、プロジェクト ロールのメンバーシップ経由でのみユーザーに権限を与えていた場合、ユーザーはその権限を失うことになります。
コメントを表示できるユーザーを指定するためにプロジェクトロールを使用していた場合、このプロジェクトロールを削除することで、誰もそのコメントを表示できなくなります。
プロジェクト ロールの編集
プロジェクト ロールの名前および説明を編集するには、プロジェクト ロール ブラウザーでプロジェクト ロールを見つけ (上記の「プロジェクトロールの表示」参照)、[編集] リンクをクリックします。
プロジェクト ロールへのメンバーの割り当て
プロジェクト ロールのメンバーはプロジェクトごとに割り当てられます。特定のプロジェクトのプロジェクト ロールにユーザー/グループを割り当てるには、「プロジェクト ロール メンバーシップの管理」をご参照ください。
特定のユーザーが所属するすべてのプロジェクト ロールを、すべてのプロジェクトを横断して表示 / 編集するには、そのユーザーのブラウザで [プロジェクト ロール] リンクをクリックします。
プロジェクト ロールの「既定メンバー」の指定
プロジェクト ロールの既定のメンバーとは、新規作成されたすべてのプロジェクトで最初にそのプロジェクト ロールに割り当てられるユーザーとグループです。プロジェクト管理者は、特定のプロジェクトの実際のメンバーシップを変更できます。
既定メンバーは、プロジェクト ロール ブラウザーに表示される [既定ユーザー] と [既定グループ] で構成されます (上記の「プロジェクト ロールの表示」を参照)。
プロジェクト ロールの [既定ユーザー] または [既定グループ] への追加を行うには、対応する [編集] リンクをクリックします。
たとえば、Susie というユーザーが、新しく作成された全プロジェクトの管理権限を持つ必要がある場合、次の手順で Administrators プロジェクト ロールの既定ユーザーに追加できます。
プロジェクト ロール ブラウザーを開きます (上記の「プロジェクト ロールの表示」を参照)。
[既定のメンバーを管理] リンクをクリックします。
[Administrators] 列の [編集] リンク ("何も選択されていません" の横) をクリックします。
[プロジェクト ロールへの既定のユーザーの割り当て] 画面で、ユーザー ピッカー アイコンをクリックします。
[ユーザー ピッカー] ポップアップ ウィンドウで Susie を見つけてから、[選択] ボタンをクリックします。
[プロジェクト ロールへの既定のユーザーの割り当て] 画面で、[追加] ボタンをクリックします。
プロジェクト ロールの既定のメンバーを変更しても、作成済みプロジェクトの実際のプロジェクト ロールのメンバーには影響しません。
