Bitbucket で Git LFS を使用する

Bitbucket Cloud は、大容量ファイルの処理を高速化する、Git の Large File Storage (LFS) 拡張機能をサポートします。この機能では、Git リポジトリ内の大容量ファイルをテキスト ポインタ ファイルで置き換えます。大容量ファイルはリモート サーバに保存され、ポインタはそれを示します。詳細については、「Bitbucket での Git Large File Storage」をご参照ください。

お持ちの Git LFS ストレージの容量は、ご利用の Bitbucket Cloud プランによって異なります。さまざまなプランの価格を確認するには、「Bitbucket Cloud の価格ページ」をご覧ください。このページで説明している手順を完了し、Git LFS の使用を開始しましょう。

このページに記載されたステップを完了したら、通常の操作と同様に、Git とリポジトリで作業を続行できます。LFS ファイル処理は自動的に行われるため、特別なアクションは不要です。

Git LFS の検証には、Bitbucket 内の新しいリポジトリを使用することをおすすめします。これは、既存のリポジトリのコピーでもかまいません。本番環境で使用しているリポジトリは、LFS の検証に使用しないでください。

1. 新しいリポジトリとクローンを作成する 

Bitbucket で自身のアカウントにアクセスし、通常の手順で新しいリポジトリを作成してクローンします。

Bitbucket で Git LFS を検証する際は、本番環境やプロジェクトのリポジトリで予期しない結果が発生することを防ぐために、新しいリポジトリを使用することをおすすめします。

2. Git LFS クライアントをローカルにインストールする

Git LFS を使用するすべてのユーザーが、ローカル マシンにクライアントをインストールする必要があります。この操作は一度のみ行います。

git --version コマンドを使用して、Git 1.8.2 以降を使用していることを確認します。

Git LFS クライアントをインストールします。

  • Linux または Mac OS X の場合、パッケージ マネージャを使用して git-lfs をインストールするか、ここからダウンロードします。 

  • Windows の場合、インストーラをここからダウンロードして実行します。 

ターミナルまたはコマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

1 git lfs install

これにより、ホーム ディレクトリの .gitconfig ファイルに LFS フィルタが追加され、すべてのリポジトリで利用できるようになります。LFS を特定のリポジトリでのみ使用したい場合、git lfs install --local を使用します。

3. Git LFS ファイルのトラッキングをローカルにセットアップする

Git LFS を使用する各リポジトリでトラッキングをセットアップする必要があります。

ローカル マシンで次の操作を行います。

  1. Git LFS を使用したいリポジトリにディレクトリを切り替えて、次のコマンドを実行します。

    1 git lfs track '<pattern>'

    次のような <pattern> を使用して照合できます。

    • path/to/some/folders/*" などの、フォルダへのパス (複数可)

    • bckgrnd.bin、"*.psd""、"*.*" などの、特定のファイル名またはファイル タイプ。ワイルドカードを使用する場合、shell に展開されるのを防ぐために二重引用符で囲む必要があります。

    複数のパターンを追加できます。追跡されているすべてのパターンを確認するには、git lfs track コマンドを引数なしで使用します。パターンはリポジトリの .gitattributes ファイルに追加されます。 

  2. .gitattributes ファイルへの変更を通常の手順でコミットおよびプッシュします。

    1 2 3 git add .gitattributes git commit -m "add Git LFS to the repo" git push origin main

    変更をプッシュすると、リポジトリをクローンしたすべてのユーザーにトラッキング パターンが適用されます。トラッキングを変更した場合はこの手順を行うことをおすすめします。

4. LFS ファイルを Bitbucket へプッシュする

これで、<pattern> に一致するファイル名を持つファイルを追加すると、自動的に LFS によって処理されるようになりました。

1 2 3 git add <someLFSfilename> git commit -m "Add LFS file" git push origin main

詳しく知りたい場合、Git LFS と使用方法についての詳細なチュートリアルをご参照ください。 

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