製品へのアクセスに使用する URL を変更できますか?

アトラシアン製品へのアクセスに使用する URL の変更が必要になる理由は複数あります。企業の合併や買収の結果として、特定のタスクに使用する製品インスタンスをチームで簡単に特定できるようにすることが理由になる場合もあれば、自社のドメインで製品を完全にブランド化することが理由になる場合もあります。

製品へのアクセスに使用する URL の変更方法は 2 つあります。

  • 製品 URL のサブドメインを変更する。

  • カスタム ドメインを作成する。

製品 URL のサブドメインを変更する

こちらが最も簡単な方法です。サブドメインとは、URL の atlassian.net の前の部分のことです。

たとえば、Acme Corp が Springfield Limited に買収された場合、サブドメインを変更することで新しい会社名を反映できます。

acme.atlassian.net は acme-support.atlassian.net に変更されました

製品 URL のサブドメインを変更できるのは組織管理者だけです。

制限事項

注意すべき制限事項は以下のとおりです。

  • そのサイトには、Standard、Premium、または Enterprise プランの Jira または Confluence 製品が少なくとも 1 つ必要です。

  • すでに使用されている、または以前に使用されていた URL には変更できません。古い URL はリダイレクト先として使用されるため、他のサイトでは使用できません。新しい一意の URL を選択する必要があります。

  • 製品 URL は 3 回までしか変更できません。

  • 変更は対象サイトのすべての製品に適用されます。同じサイト内の製品単位で URL を変更することはできません。

以下の例では、acme-partners の製品 URL は、サイトが何度も変更されているため、変更できません。acme-support の製品 URL はこれまでに変更されていないので、変更可能です。

更新できない Free プランと、製品 URL を更新できる上位プランのサイトを示すスクリーンショット

製品 URL の変更方法に関する詳細

カスタム ドメインを使用する

この機能はアーリー アクセス プログラム参加者のみが利用できます。EAP 全体で Jira 製品と Confluence のカスタム ドメインを追加できます。 Jira Service Management エージェント ポータルのカスタム ドメインの一般利用が開始されています。

それまでの間、製品 URL のサブドメインを変更することはできます。製品 URL を新しい Atlassian URL に更新する方法を確認する

製品を完全にブランド化したい場合は、自社で所有するドメインを使用できます。たとえば、Acme Corp では acme.com ドメインから製品にアクセスできます。

acme.atlassian.net は internal.support.acme.com に変更されました

カスタム ドメインを追加するための条件は以下のとおりです。

  • 組織管理者であること

  • レコードを DNS プロバイダーに追加できること

  • 変更する製品の有料プランに加入していること

制限事項

注意すべき制限事項は以下のとおりです。

  • 追加できるのは、Jira Service Management ヘルプ センターを含む Jira 製品と Confluence のカスタム ドメインのみです。

  • この機能は、組織ではまだ利用できない Jira 製品 (Jira Software、Jira Work Management、Jira Service Management、Jira Product Discovery) および Confluence の EAP に含まれている可能性があります。 これには、一般提供されている Jira Service Management のヘルプ センター ビューは含まれていません。

  • 製品に影響を与えるアプリと統合は、変更の影響を受ける可能性があります。

  • 完全修飾ドメイン名は一意でなければなりません。既に使用されているものは使用できず、公開ドメイン名を使用する必要があります。

  • 自社のドメインを使用することもできますが、完全修飾ドメイン名の形式は <lv2_subdomain>.<lv1_subdomain>.<company_name.top_lv_domain> にする必要があります。

  • アプリケーション・リンクを作成するときは、カスタム・ドメインの URL の代わりにテナントの既定の URL を使用してください

  • あるテナントのカスタム・ドメインは、別のテナントのスマート リンクとしてレンダリングされません

カスタム ドメインの追加方法に関する詳細

証明書

カスタム・ドメインをリクエストすると、そのドメイン名と、追加した場合はリダイレクト URL に対する SSL 証明書が作成されます。

  • 完全修飾ドメイン名ごとに固有の SSL 証明書が必要です。

  • 証明書は AWS サービスを使用して作成します。認証局(CA)は amazon.com です。

  • 現時点では、独自証明書の持ち込みはできません。

  • アトラシアンが発行したものではない有効な証明書が検出された場合は、カスタム ドメインを作成または使用できません。これには、ワイルドカードを使用する証明書や取り消された証明書が含まれます。ブラウザが失効した証明書を処理する方法の詳細をご確認ください。

メールへの影響

カスタム ドメインを追加しても、製品がメールの送受信に使用するメール アドレスには影響しません。製品が使用するメール ドメインを変更できるかどうかは、製品によって異なります。

自社に最適なアプローチはどれか?

製品 URL とカスタム ドメインのどちらが自社に適しているかを判断しやすいように、以下の表に主な違いをまとめました。

製品 URL

カスタムドメイン

acme.atlassian.net

customer.help.acme.com

すべてのアプリと統合に対応しています。

現時点では、一部のアプリと統合で使用できない可能性があります。

組織管理者が変更できます。

組織管理者がリクエストできます。

DNS を手動で変更する必要がありません。

所有権を確定するには、DNS に複数のレコードを追加する必要があります。

変更できるのはサブドメインのみで、atlassian.net ドメインは変更できません。

自社のドメインを使用できますが、完全修飾ドメイン名には所定の形式を使用する必要があります。

変更できるのは 3 回までで、過去に使用したことがある URL を再度使用することはできません。

変更回数に制限はなく、過去に使用したことがある完全修飾ドメイン名を再度使用できます。

どの組織の Confluence、Jira Software、Jira Service Management でも一般的に利用できます。

現時点では Jira 製品と Confluence でのみ利用可能です。

設定は簡単で、新しい URL はほぼ即座に使用できるようになります。

設定と DNS への反映にある程度時間がかかります。

 

その他のヘルプ