複数のインスタンスの利点とは

組織の規模が大きい場合、または急速に成長している場合は、多くの場合でアトラシアン製品のインスタンスを複数使用しているはずです。複数のインスタンスの利点と、作業に取り組むために組織をどのように構築できるかをご説明します。

単一のインスタンスと複数のインスタンスの違い

インスタンスとは、特定の製品の自己完結型コピーです。

製品のインスタンスが 1 つある場合は、全員が同じ場所で一緒に作業を行います。

製品のインスタンスが複数ある場合は、ユーザーがその製品のコピーに対するアクセス権を 1 つ、または複数持っている可能性があります。さらに、さまざまな目的や部門ごとのインスタンスもあるかもしれません。

次の例では、各製品のインスタンスを 1 つ持っている組織と、Jira インスタンスや Confluence インスタンスを複数持っている組織についてご説明します。

各製品のインスタンスを 1 つ持つ組織と、Jira インスタンスと Confluence インスタンスを複数持つ組織の図

ご利用のプランがインスタンス数に与える影響とは

Free、Standard、Premium プランでは、1 つの製品インスタンスを利用できます。これらのプランは必要な数だけ利用できます。この場合はそれぞれのプランを個別にサブスクライブします。

Enterprise プランでは、同一のプラン内で最大 150 個の製品インスタンスを持つことができます。これによって大幅な節約が可能となり、誰がインスタンスにアクセスできるかを決定する際にコストを考慮する必要がなくなります。Enterprise プランの詳細をご確認ください

Standard プランと Premium プランを持つ組織と、Enterprise プランを持つ組織を示す図

大規模な組織が複数のインスタンスから得る利点とは

大規模な組織が複数のインスタンスからメリットを享受する方法は、組織自体と同じくらい多様です。自立性と制御のバランスをとることから、合併や買収を処理することまで、複数のインスタンスの活用によって、人々が作業に取り組むための適切な場所を提供できます。

管理の自立性

個別のインスタンスを使用すると、一部のインスタンスに製品管理を委任して、他のインスタンスの一元管理を維持することが可能になります。各インスタンスでは、次のことを実行できます。

  • チームが自立性を持って独自のインスタンスを管理する。

  • 中央 IT チームに対する製品レベルの管理タスクの依存性を軽減する。

  • 機密性の高いインスタンス、リスクの高いインスタンス、または公開インスタンスの管理を厳格に制御する。

セキュリティとデータ分離

個別のインスタンスでは、一部の種類のデータを異なる方法で取り扱い、保護できます。各インスタンスでは、次のことを制御できます。

  • 製品にアクセスして管理できるユーザー。

  • 監査ログのレベル。

  • データの地理的な場所 (該当する場合)。

  • 特定の製品レベルの設定や優先傾向。

ユーザーが作成したインスタンス、合併、買収の管理

企業の合併によって製品インスタンスを取得する場合もあれば、チームが別の組織で独自のインスタンスを作成している場合もあります。個別のインスタンスでは、次のことを実行できます。

  • 合併または買収後の混乱や再編を最小限に抑える。

  • インスタンスを組織に導入して一元管理しながら、ユーザーが既存のインスタンスで柔軟に作業を継続できるようにする。

アプリのコストの制御

Marketplace アプリは、多くのチームにとってミッションクリティカルですが、月間や年間の支出に影響を与える可能性もあります。状況によっては、個別のインスタンスが役立つ場合もあります。各インスタンスでは、次のことを実行できます。

  • インスタンスごとに個別にアプリをサブスクライブする。

  • そのインスタンスにアクセスできるユーザー数を制御する (これはアプリ請求額に影響します)。

必要なインスタンス数の決定

インスタンスを計画して、ユーザー ニーズの予測を行うと、現在必要なインスタンスの数が明確になり、将来のニーズを予測するのに役立ちます。インスタンス間でコンテンツを移動するのは難しいため、事前にインスタンスをどのように構成するか計画しておくのが最善です。

それを実行するには、まず次の情報を集めます。

インスタンスの目的

ここでどのような作業が行われるのか、このインスタンスで作業に取り組むユーザーが互いに依存し合っているかを検討します。個別のグループに属するユーザーは、個別のインスタンスのほうがメリットを得られる場合もあります。

ユーザーの数

このインスタンスにアクセスする必要があるユーザー数。これによって、プランとアプリ サブスクリプションのユーザー階層が決まります。

誰がユーザー数に含まれるのかを調べる方法をご確認ください (このガイドは Enterprise プランに焦点を当てていますが、ユーザーをエクスポートする方法はすべてのプランで同じです)。

アプリ

ユーザーが作業に取り組むために必要な Marketplace アプリ。

インスタンス内のアプリのリストを取得する方法をご確認ください。

プランのコスト見積もり

ご希望のプランの月額または年額のコスト見積もり。見積もりは、アトラシアンのウェブサイト (www.atlassian.com) の各製品の "価格" ページから取得できます。

アプリのコスト見積もり

各アプリの月額または年額のコスト見積もり。Marketplace のアプリ リストにある [価格] タブで見積もりを取得できます。

アプリのコストの見積もりを取得する方法をご確認ください (このガイドは Enterprise プランに焦点を当てていますが、見積もりの取得方法はすべてのプランで同じです)。

セキュリティとガバナンス

インスタンスのセキュリティ体制と、データの場所、監査、アクセス要件、または分離する必要があるユーザーのコホートを検討します (製品レベルの管理を制御する必要があるのか、それとも委任できるのか?)。

依存関係

このインスタンスで作業に取り組むユーザーが互いに依存し合っているのか、それともインスタンスに所属しないユーザーと一緒に作業する必要があるのかを検討します (こうした個別のインスタンスを作成すると、ユーザーが作業に必要なものを探すために複数の場所にアクセスする必要が出てくるのか、またはコンテンツを移動させる方法が制限されるのか?)。

こうした情報をまとめたあとは、各インスタンスの特性を比較して、以下を特定します。

  • 同じインスタンスでユーザーが一緒に作業することが理にかなう状況。

  • 個別のインスタンスを提供したほうがいい状況。

  • ユーザーのニーズに最も合っているプランのタイプ。

まったく異なる特性を持つ複数の Jira インスタンスを一緒に利用することで、組織が必要とする管理者の自立性、セキュリティ、データ分離のニーズを満たしている例を次に示します。

ユーザー数、管理の制御、目的など、さまざまな特性を持つ Jira Software インスタンスの図

この例では、Acme は Enterprise プランに切り替えることで、これらすべてのインスタンスを同じプランでカバーするという利点が得られる可能性があります。

誰にでも共通する最適なプランというのは存在しません。自分のチームにとってベストな方法を模索することが大切です。

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