Cloud 移行を計画する
Atlassian Server または Data Center 製品の移行準備に役立つドキュメント。
このページでは、Jira Cloud に移行時に Jira Data Center または Server 管理者が経験すると予想される違いを概説します。次に示す機能の一部は複数の製品に適用されます。
ユーザーにとって Cloud はどのような違いがあるかについては、Cloud 導入ツールキットをご確認ください。
Cloud では動作が異なります。
違い
Jira Data Center と Server には「Jira 管理者」と「システム管理者」の 2 つのレベルのグローバル管理者権限がありましたが、Cloud ではロールをユーザーに割り当てます。ロールには、ユーザー、製品管理者 (「Jira 管理者」グローバル権限に相当)、組織管理者 (「システム管理者」グローバル権限に似ていますが、Jira だけではなく組織で使用しているすべての製品のユーザー ディレクトリ、セキュリティ設定、請求詳細、その他の設定を管理する権限がある) があります。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
一部のアプリは、Server または Data Center でのみ、もしくは Cloud でのみ使用できます。アプリをインストールできるのは Atlassian Marketplace からのみです。ファイルをアップロードすることではアプリはインストールできません。これには、自分で構築した、または Server や Data Center 用に設計されたアプリが含まれます。独自のアプリを開発する場合は、Forge または Connect の各プラットフォームを使用してアプリを構築できます。アプリを公開することで他のユーザーが使用できるようにすることも、シークレット トークンを使用して非公開で表示することもできます。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
リスナー インターフェースは Cloud では設定できません。Jira Data Center と Server では、Jira で発生したイベントに基づいて外部システムでアクションをトリガーする際にリスナーが使用されました。Jira Cloud 製品 (と Jira Data Center の最新バージョン) では、これを行うためのより良い方法として Webhook が用意されています。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
アセットは Jira Service Management の一部で、資産管理に使用します。クラウドでは、一部のプランで利用できます。資産管理の動作では、オブジェクト スキーマ テンプレート、その他のサードパーティ製ツールとの統合、一部の一括アクション、Groovy スクリプトによって自動化を拡張する機能など、いくつかの違いがあります。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
Jira Cloud では中間証明書のインストールはできません。非ルート CA によって署名された証明書がある安全な POP/IMAP メール サーバーを追加すると、中間証明書に様々な問題が生じる可能性があるためです。中間証明書が統合に必要な場合は、CA (信頼されたルート証明機関) によって署名された証明書を取得する必要があります。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
組織管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud でのみ利用可能です。
違い
オンコールとアラートの管理を提供する Opsgenie は、Jira Service Management Cloud サブスクリプションに付属しています。利用可能な機能はプランによって異なる場合があります。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira Service Management
Cloud では動作が異なり、追加のサブスクリプションが必要になる場合があります。
違い
すべての有料の Jira Cloud と Jira Service Management Cloud の各プランで利用できる監査ログは、Jira Server で提供される監査ログと似ています。ただし、Cloud の監査ログには、Jira Data Center のように詳細なカバレッジ領域やレベルを設定する機能はありません。Enterprise プランまたは Atlassian Guard Standard サブスクリプションでは、ユーザー管理と組織レベルのイベントに関する追加の監査ログを利用できます。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
組織にいるすべてのユーザーがリストされるピープル ディレクトリでは、ユーザーをチームにグループ化してユーザーを共有またはメンションできます。Cloud では、ピープル ディレクトリを非表示またはアクセスを制限できません。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
Jira Cloud ではメール テンプレートを変更できません。Jira Data Center と Server では、これは基盤となる Velocity テンプレートを変更することでのみ可能でしたが、Cloud ではこのテンプレートにアクセスできません。顧客のメールのカスタマイズは Jira Service Management で可能です。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Jira
Cloud では動作が異なります。
違い
ご利用の Cloud アプリには、通知を送信するように構成済みの内部 SMTP サーバーが付属しています。内部 SMTP サーバーは手動管理は不要です。Jira プロジェクトの送信者メール アドレスを設定して、ご利用のドメインに代わってそのメール アドレスでメールが送信されるようにできます。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
POP/IMAP メール サーバーは設定できますが、ファイル システム メッセージは設定できません。受信メール サーバーは課題をメールから作成するのに使用されます。標準ポートを POP: 110、SECURE_POP: 995、IMAP: 143、SECURE_IMAP: 993 に設定する必要があります。また、Google、Microsoft、その他のカスタム メール アドレスをサービス プロジェクトに接続して、各メール アカウントのログを表示できます。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
Cloud では、ディザスタ リカバリの目的で、Amazon Relational Database Service の自動バックアップが作成されます。サイトのバックアップは、必要に応じて手動で作成する必要があります。
Cloud における動作
データをエクスポートして Confluence をバックアップする
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
安全で認証済みのドメイン名を提供します。Cloud サイトには example.atlassian.net からアクセスできます。example は、サインアップ時に指定する一意の識別子です。有料プランをご利用の場合はこの ID を変更できますが、atlassian.net ドメインは変更できません。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織と製品の各管理者
Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud で利用できますが、追加のサブスクリプションが必要な場合があります。
違い
別の Cloud/Server/Data Center インスタンスをユーザー管理に使用することはできません。ユーザーを管理するには、ID プロバイダーや LDAP ディレクトリからユーザーをプロビジョニングする、Google Workspace などのサービスに接続するなど、さまざまなオプションがあります。ユーザー プロビジョニングと一部の Google Workspace 機能を利用するには、Enterprise プランまたは Atlassian Guard Standard サブスクリプションが必要です。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Bitbucket、Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なり、追加のサブスクリプションが必要になる場合があります。
違い
サーバー アプリを使用して Cloud 製品に接続することはできません。ユーザーは Cloud 専用モバイル アプリをインストールする必要があります。アプリで利用できる機能は Server や Data Center の各アプリと同様です。MAM (モバイル アプリ管理) と MDM (モバイル デバイス管理) は統合できますが、Enterprise プランまたは Atlassian Guard Standard サブスクリプションが必要になる場合があります。
Cloud における動作
Confluence Cloud モバイル アプリを入手する
Atlassian モバイル アプリのモバイル アプリ管理 (MAM)
Atlassian モバイル アプリのモバイル デバイス管理 (MDM)
影響を受けるユーザー
組織管理者、製品管理者、ユーザー
Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud で利用できますが、追加のサブスクリプションが必要な場合があります。
違い
シングル サインオンを利用するには、Enterprise プランまたは Atlassian Guard Standard が必要です。ID プロバイダー (IdP) の接続手順は Data Center で行った手順と同様です。
Cloud における動作
アイデンティティ プロバイダーを使用して SAML シングル サインオンを設定する
影響を受けるユーザー
組織管理者
Bitbucket、Confluence、Jira、Jira Service Management
Cloud では不要です。
違い
すべての必要なメンテナンスとアップグレードを予定されたメンテナンス時間内で実行します。Premium プランまたは Enterprise プランをお持ちの場合は、ニーズに最も適したリリース トラックを選択して、本番環境インスタンスの前に変更を取得するサンドボックス インスタンスを作成できます。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
組織管理者
Confluence、Jira、Jira Service Management
API 経由で Cloud で利用できるようになりました。
違い
以前は Jira Data Center に限定されていた個別の課題のアーカイブが、Premium および Enterprise 向け Jira Cloud のお客様にもご利用いただけるようになりました。Jira Cloud 管理者は API を使用して課題をアーカイブできます。
Cloud における動作
API を使用して個別の課題をアーカイブまたはアーカイブ解除できるようになりました。お知らせの詳細についてはこちら、その仕組みについてはこちらの API ドキュメンテーションをご確認ください。
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なる
違い
Jira Data Center と Server では、ボードの場所がプロジェクトに関連付けられています。この関連付けにより、元の作成者がもうアクティブでなくても、ボードとフィルターをいつでも利用できます。ただし、Jira Cloud では、プロジェクト横断ボードの場所はプロジェクトではなくユーザーに関連付けられています。
Cloud における動作
Jira Cloud では、プロジェクト横断ボードまたはフィルターの所有者が非アクティブになると、ボードまたはフィルターは非公開になり、アクセスしたり変更したりできなくなります。
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
Cloud では、CSV または JSON ファイルによって、さまざまな外部アプリからデータを、または Bitbucket や Trello から直接データをインポートできます。この方法は、Jira Server または Data Center から Cloud に移行する際には使用されません。このプロセスを合理化できる特定の移行ツールが利用できるためです。
Cloud における動作
Jira Cloud との間のデータのインポートおよびエクスポート
影響を受けるユーザー
組織管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
製品管理者はワークフローを XML にエクスポートできますが、ワークフローは Marketplace からのみインポートできます。セキュリティ上の理由によって、XML ファイルから直接インポートはできません。ワークフローは他のユーザーと Marketplace で共有できます。
Cloud における動作
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
HTML と JavaScript を課題フィールドに貼り付け、または挿入できません。これは、XSS (クロスサイト スクリプティング) 攻撃のリスクを削減するためです。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
製品管理者、ユーザー
Jira、Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
テキスト ガジェットは Cloud では利用できません。これは、XSS (クロスサイト スクリプティング) 攻撃のリスクを削減するためです。Jira Data Center と Server でも、同じ理由でガジェットが初期設定で無効になっていました。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
製品管理者、ユーザー
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なります。
違い
Server または Data Center には、2 種類の課題階層があります。
Jira では、ベース レベルの課題 (ストーリー、バグ、タスクを含む) がエピックに接続されます。したがって、有効なエピック リンク関係は、ベース/子課題がエピック レベルより 1 レベル低い場合です。
Server または Data Center インスタンスにインストールされた Advanced Roadmaps は、拡張された階層で課題を接続します。
エピック リンクは、ベース/子のレベル (レベル 0) の課題を、レベル 1 で確定されたエピック課題タイプの課題に接続します。
親リンクは、課題を 1 つ上のレベルの親に接続します。ただし、親課題タイプが組み込みのエピック課題タイプではない場合に限ります。
Cloud における動作
Cloud の課題階層は Advanced Roadmaps の課題階層と似ています。
移行中にエピック リンク情報を維持する 2 つの方法をご確認ください。
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira、Jira Service Management
Cloud では動作が異なる
違い
Jira Service Management Cloud では、定型返信は個人用にすることも、共有にすることも可能です。個人用定型返信は他のエージェントと共有することはできず、それを作成したエージェントまたは管理者のみに表示されます。一方、共有定型返信は、サービス プロジェクトのすべてのエージェントと共有されます。現在、Jira Service Management で共有定型返信を作成できるのはプロジェクト管理者のみです。
Cloud における動作
Jira Service Management における定型返信の作成の詳細をご確認ください。
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
現在、あるプロジェクトの SLA 設定をエクスポートして別のプロジェクトにインポートできません。この機能は Jira Service Management Data Center と Server では利用できましたが、Cloud 向けにはまだ開発されていません。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira Service Management
Cloud では利用できません。
違い
Jira Service Management Data Center と Server では、優先度をプロジェクトごとに設定できました。これは Cloud では利用できません。
Cloud における動作
N/A
影響を受けるユーザー
製品管理者
Jira Service Management
クラウドと Data Center のどちらが自分たちの組織に適しているかをまだご検討中の場合は、比較ページでそれぞれのメリットをご確認ください。
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