Cloud 移行を計画する
Atlassian Server または Data Center 製品の移行準備に役立つドキュメント。
リフト アンド シフト移行では、1 つのダウンタイム ウィンドウ内でインスタンスを移行することに重点を置いています。これを実現するには、事前に適切な計画とデータ準備を行ってダウンタイム ウィンドウを効率的かつシームレスにする必要があります。適切な計画立案について詳しくは、クラウド移行ガイドをご覧ください。リフト アンド シフト移行には、移行をスムーズにするためのいくつかの重要なアクションが含まれています。次にそのいくつかを挙げます。
データを確認してクリーン アップする
移行するアプリ、プロジェクト、スペースを選択する
ユーザーと添付ファイルを事前に移行する
テスト移行とユーザー受け入れテストを実行する
移行を成功させるための準備を整えて、全体的な移行戦略を策定するには、まず基本的な質問に答えて、現在のアトラシアンのフットプリント、クラウドでの最終的な理想形、その理想型に到達する方法を理解する必要があります。
現在の状況やクラウドへの移行時に行う変更や最適化の計画をサポートするために、このブループリント作成演習を試してみましょう。
データをクラウドに移行する方法も検討する必要があります。まず、移行ツールとチームを理解することから始めます。
移行ツールの詳細な内訳については、以下のページをご参照ください。
自分でインストールまたはビルドした現在のアプリ (プラグインとも呼ばれます) を確認してください。当社のアプリ評価サポート ハブを活用して、クラウドで必要となるアプリを判断し、いくつかの質問を検討して評価を進めます。
クラウドでユーザーを管理しやすくするために、組織を作成してドメインを検証し、複数の Cloud サイトと Atlassian Cloud 製品にわたってすべてのユーザーを一元管理することをすべてのお客様にお勧めしています。こうすることで、管理者は要求されたユーザー アカウントにセキュリティ ポリシーを実装できるようにもなるため、よりきめ細かい制御が可能になります。ユーザー管理と移行の詳細についてはこちらをご確認ください。
移行の複雑さが軽減されてスケジュールが短縮されることが多く、組織がクラウドの利点をより早く活用できるようになるため、大半のお客様に対してリフト アンド シフト方式を推奨しています。
以下のとおり、推奨される方法はユーザー数に応じてことなります。
ユーザー数 1 万人未満 | ユーザー数 1 万人超 |
---|---|
リフト アンド シフト方式をお勧めします。 1,000 人を超えるユーザーを抱えるチームはすべて、クラウド専門のパートナーに相談して移行のサポートを依頼することを強くお勧めします。移行パートナーを見つける方法について詳しくは、「移行のパートナーを見つける」を参照してください。 | 組織のニーズに最適なその他の移行方法について、できるだけ早く当社またはクラウド専門のパートナーにご相談ください。 |
移行タイムラインはデータ・サイズや複雑さによって異なりますが、移行の平均所要時間は次のようになります。
0 から 5,000 人のユーザー | 5,000 から 1 万人のユーザー | 10,000+ ユーザー |
---|---|---|
4 か月 | 6 か月間 | 6 か月以上 |
評価内容によっては、アプリ、ユーザー、ビジネス要件、またはインスタンスが原因でリフト アンド シフト移行が実現不可能になる場合があります。この方法で移行できない場合は、当社またはクラウド専門パートナーにお問い合わせいただき、お客様の組織に最適な別の方法を見つけてください。
使用する方法にかかわらず、1,000 人を超えるユーザーを移行する場合は、移行予定日の 2 か月前までに当社にお問い合わせください。
移行計画を立てるにはチーム全体での取り組みが必要です。また、評価の結果と上記の戦術的なステップを考慮する必要があります。リフト アンド シフト移行計画を立てる際のその他の考慮事項をいくつか挙げます。
データのデスケーリング
オンプレミス インスタンスのすべてのデータを移行する必要があるわけではありません。移行前にデータをクリーン アップすることで、移行のダウンタイムを短縮し、移行後の作業を減らすことができます。
移行アシスタントは移行するデータの選択に役立ちます。
ユーザー管理設定
ユーザー認証方法としてオンプレミス LDAP または Active Directory を使用している場合は、Atlassian Guard Standard を使用する必要があります。Atlassian Guard Standard は、ID プロバイダーと Atlassian Cloud 製品間の架け橋として機能します。Access と Cloud の移行の詳細をご確認ください。
ツールキット
クラウド移行の成否は、実装したツールをチームが積極的に使用して、よりスマートかつ迅速に作業できるかどうかにかかっています。そのため、移行の早い段階で組織変更管理の計画を立てることをお勧めします。そのために、アトラシアンではクラウド導入ツールキットを作成しました。これは、変化の人的側面をナビゲートし、クラウドへの投資から価値を実現するのに役立つ、実践的なガイダンス、テンプレート、新人研修資料を提供するリソースのコレクションです。
移行するデータが多いほど、移行には長時間を要し、プロセスも複雑になります。その結果、将来的にクラウドのパフォーマンスに悪影響を与える可能性が高くなります。データをクラウドに移行する前に、時間をかけてインスタンスをクリーン アップすることをお勧めします。データをデスケーリングすると、クラウドへの移行がスムーズになり、パフォーマンスの問題が減り、生産性が向上します。
クリーン・アップ中には、次のような点に注意する必要があります。
非アクティブなアプリまたはユーザー
プロジェクト、スペース、カスタマイズ、ワークフローなどの古い製品データ
重複データ
インスタンスのクリーンアップとダウンタイムの短縮の詳細を学びます。
アトラシアンは移行ツールを改善し、既存の機能を拡張しています。その一環として、Cloud Migration Assistant の古いバージョンはサポートされなくなりました。よりスムーズで安定した移行エクスペリエンスのために、Cloud Migration Assistant の最新バージョンにアップグレードしてください。アップグレードの詳細をご確認ください。
詳細な移行前チェックリストを見直して、データと環境の準備が整っていることを確認してください。
企業の規模や移行の複雑性にかかわらず、すべてのお客様が本番移行の前にテスト移行を実施する必要があります。多くのチームは、問題を特定して修正するために、複数回のテスト移行を必要とします。
移行前にオンプレミス インスタンスをバックアップすることをお勧めします。Cloud サイトにすでにデータがある場合は、必ずそれもバックアップしてください。ガイダンスについては、次のドキュメントを参照してください。
Cloud サイトにサインアップしていない場合、今すぐサインアップを完了しましょう。無料のクラウド移行トライアルにサインアップすることをお勧めします。
Cloud 移行トライアルをご利用の場合は、サンドボックス環境で移行をテストできるように、Atlassian Cloud Premium または Enterprise プランを選択するか、それらにアップグレードすることをお勧めします。
必要に応じて、テストの一環として、Cloud で使用する予定のすべてのアプリをインストールして、その機能全体と移行をテストしてください。お客様とその関係者の両方で Cloud の機能をテストして、チームのニーズに合っていることを確認してください。アプリの移行の詳細をご確認ください。
テスト ガイドに従ってテスト移行を進める前に、必ず移行前チェックリストのすべての項目を確認してください。
テスト移行は、必要に応じて何度でも実施できます。テストを複数回実施する場合は、サイトをリセットしてください。
場合によっては、移行中に製品内で変更を加えないようにユーザーに依頼する必要があります。Jira または Confluence のサイト全体のバナーを使用して、今後の移行予定、注意すべき指示やリソースについてユーザーに知らせてください。
テスト移行の一環として、ユーザー受け入れテスト (UAT) を実施します。これによって、エンド ユーザーが一般的な日常タスクを模倣して、それらが想定どおりに機能することを確認できます。このプロセスを通して、エンド ユーザーに影響する問題を把握し、チームが Cloud における作業に対応しやすくなります。ユーザー受け入れテストの詳細をご確認ください。
テスト移行を実施して移行の所要時間を把握できたら、本番移行のダウンタイム期間をスケジュールします。できれば、夜間、週末、あるいはオンプレミス インスタンスまたは Cloud サイトにチームがあまりアクセスしない時間に移行をスケジュールして、混乱とデータの不一致が発生するリスクを軽減しましょう。トラブルシューティングのための時間も別途確保してください。
1,000 人を超えるユーザーを移行する場合は、移行予定日の 2 か月前にアトラシアンまでお問い合わせください。
混乱を避け、切り替えをスムーズにするために、Server または Data Center ユーザー権限を変更して、ユーザーが変更できないようにします。これは基本的に、移行前にサイトを読み取り専用モードにすることです。
Confluence の場合は、それぞれのスペースで作業して読み取り以外のすべての権限を削除します。
Jira の場合は、「参照」権限のみを許可する権限スキームを作成してすべてのプロジェクトに適用することで、手動で読み取り専用に設定します。
Jira と Confluence でサイト全体のバナーを更新して、移行中にサイトが読み取り専用になっていることを示します。
ほとんどの場合、ユーザーは移行後にオンプレミス インスタンスにアクセスする必要がなくなりますが、必要がある場合は、移行が完了したら必ずこの設定を削除してください。注意: インスタンスはリンクされておらず、Server または Data Center インスタンスで行われた新しい作業は Cloud インスタンスに反映されなくなります。
Cloud Migration Assistant アプリを使用することを強くお勧めします。アプリごとに移行を実行するためのステップバイステップのドキュメントが用意されています。
Jira
Confluence
Bitbucket
特定したアプリ移行パスによって、Cloud における使用に重要と思われるアプリをインストールして移行します。
製品リンクの更新: Jira または Confluence (Server または Data Center) を Atlassian Cloud に移行した後、最近移行した製品の一部の URL が古い Server または Data Center インスタンスを指しているため、壊れているように見えることがあります。移行後に製品リンクを更新する方法をご確認ください。
移行状況に応じて、移行後に他のタスクを完了する必要がある場合があります。テスト中と本番後の重要な移行タスクをご確認ください。
関係者に対して、移行が成功したこと、会社がこの移行を決めた理由、クラウドへの移行によって期待できるメリット、今後従う必要がある新しいプロセスについて繰り返し伝えてください。それから、準備段階で作成した導入計画に従ってください。
クイック スタート製品ガイドをチームと共有して、クラウドへの移行によって期待できる主なユーザー エクスペリエンスの変化を理解してもらうことで、新しいツールですぐに生産的なチームを実現できます。
また、メールを送信してユーザーをクラウド・サイトに招待することをお勧めします。作成したコミュニケーション計画を参照して、次のような重要な情報を含めるようにします。
ブックマークへの新しいリンク (新しいクラウド サイトへのリンクなど)
ユーザーのログイン方法に関する説明
ユーザーがリセットする必要があるもの (アバターなど。また、SSO を使用していない場合はパスワードのリセットも必要)
アプリまたは機能の変更
オンボーディングとトレーニングのリソース
サポート チャンネル
フィードバック送信の対象領域
2 つ目のオプションとして、Cloud サイト内からユーザーを招待できます。
また、クラウド ガバナンスは、通常のオンプレミス セキュリティ セットアップとは少々異なります。会社で行う作業のセキュリティを確保するための強固な基礎を築くために、アトラシアンのベスト プラクティスを使用して、アイデンティティ プロバイダーとセキュリティ プロコトルをカバーし、データのセキュリティ確保におけるアトラシアンの役割を把握してください。
クラウド管理者として、クラウド プラットフォームと製品全体の最新情報を入手することをお勧めします。クラウド ロードマップを参照して、アトラシアンの現在の取り組みを確認し、Atlassian Cloud Marketplace で随時追加されるクラウド アプリをチェックしください。
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