Jira Work Management でチーム内のメンバー全員が同レベルのアクセス権を持つ事は、望ましくありません。Jira Work Management の管理を行えるユーザーを制限するべき場合や、特定のプロジェクトをユーザーに非表示にするべき場合があります。このステップでは、Jira Work Management のさまざまな権限について説明して、 新しいプロジェクトに権限を設定します。
このページは、企業管理対象 (以前は「クラシック」と呼ばれていた) プロジェクトを開始するためのものです。チーム管理対象 (以前は「次世代」と呼ばれていた) プロジェクトに取り組んでいる場合は、「ユーザーがチーム管理対象プロジェクトにアクセスする方法を管理する」をご確認ください。
ロール、グループ、ユーザーの概要
ロールとは、プロジェクト固有のグループやユーザーのセットです。T シャツのデザイン プロジェクトの例では、すべての製品マネージャーがすべてのプロジェクト全体で作業 (課題) を、シニア デザイナーは特定のデザイン プロジェクトにおいて作業を、それぞれ割り当てられるようになる必要があります。Jira Work Management では、すべての製品マネージャーを含む製品マネージャー ロールを定義できます。その後、このロールに対して「課題の割り当て」権限を使用して一連の権限を定義し、すべてのプロジェクトに適用します。必要に応じて、各プロジェクトで「製品マネージャー」ロールにシニア デザイナーを個別に追加できます。
グローバル権限とプロジェクト権限の概要
グローバル権限は、Jira Work Management にあるすべてのプロジェクトに影響する小規模な一連の機能 (Jira Work Management の管理権限など) を網羅します。グローバル権限は、グループにのみ割り当てられます。
プロジェクト権限は、単一のプロジェクトに影響する、さらに詳細な機能セットを含みます。例えば、プロジェクトで課題を作成する権限を、グループ、ユーザー、およびプロジェクト固有のロールに割り当てることができます。
それでは実際にやってみましょう。新しい、秘密のTシャツ デザイン プロジェクトをユーザーから非表示にするために、プロジェクト権限を使用するタスクを実行します。
新しいプロジェクト ロールの作成
このプロジェクト ロールには、特定のプロジェクトを参照させるようにしたいユーザーのみを含めるようにします。次のステップで、このロールに権限を適用します。
- [設定]( ) を選択します。
- [システム] を選択し、セキュリティ セクションの [プロジェクト ロール] を選択します。
- "Review" という名前の別のプロジェクト ロールを追加します。
- 説明フィールドを空白のままにし、[プロジェクト ロールの追加] を選択します。
- [既定のメンバーを管理] を選択します。
- [既定のユーザー] の下の [編集] を選択して、自身と Jason を Review プロジェクト ロールに追加します (Kate と Emma は追加しません)。
新しい権限スキームの構成
プロジェクトの閲覧権限は、ユーザーがそのプロジェクトを閲覧できるかどうか、つまり見ることができるかを制御します。この権限を新しいロールに割り当ててみましょう。
- [設定]( ) を選択します。
- [課題] > [権限スキーム] を選択します。
- 既定の権限スキームを [コピー] します。
- コピーした権限スキームを編集し、名前を "機密権限スキーム" に変更します。
- [更新] をクリックします。
- 機密権限スキームに対して [権限] を選択します。
- ログインできるすべてのユーザーの参照権限を削除します。
- [プロジェクトの参照] の右側にある [削除] をクリックします。
- [アプリケーション アクセス - すべてのログインユーザー] を選択します。
- [削除] をクリックします。
- "Review" プロジェクト ロールに参照権限を付与します。
- [プロジェクトの参照] の右にある [編集] をクリックします。
- [プロジェクト ロール] を選択して、メニューから "Review" を選択します。
- [許可] をクリックします。
スキームをプロジェクトに関連付ける
最後に、権限スキームを新しいプロジェクトに紐づけましょう。
- [プロジェクト] を選択してプロジェクトを選択するか、[すべてのプロジェクトを表示] を選択してプロジェクト ディレクトリにアクセスします。
- [プロジェクトの作成] を選択します。
- "タスクのトラッキング" プロジェクト タイプを選択します。
- プロジェクトに Top Secret Tee と名前を付け、[作成] をクリックします。
- [権限] > [アクション] > [別のスキームの使用] をクリックします。
- スキームで Confidential Permission Scheme を選択し、関連付け をクリックします。
新しいプロジェクトを参照できるユーザーは、Jason とあなたのみになります。既定のメンバーは新しいプロジェクトのロールにのみ追加されることに注意してください。この方法は、ユーザーに対して、課題の作成、コメントの追加、課題のクローズなどを制限するためにも使用できます。
よく出来ました! プロジェクトの権限スキームを作成し、プロジェクトに適用しました。
これで、Jira Work Management 管理者向けのチュートリアルは完了です。プロジェクト管理者向けのチュートリアルを受講されていない方は、引き続き受講することをお勧めします。これによって、チームがどのように Jira Work Management を利用するかの理解を深められます。プロジェクト管理者向けのチュートリアルを開始しましょう。