プル リクエストのマージ

指定された数のレビュアーがプル リクエストを承認すると、リポジトリの書き込み (または管理) 権限を持っているユーザーがそのプル リクエストをマージできます。別のユーザーと同じコードを操作していた場合、マージの競合が発生し、それをローカルで解決する必要がある場合があります。プル リクエストをマージした後、プル リクエストを戻してリポジトリからマージ コミットを削除できます。

プル リクエストのマージ

変更のマージは、プル リクエスト プロセスの最後の段階です。プル リクエストをマージするには、次の手順を実行します。

1. [マージ] ボタンを選択します。

2. （オプション）コミット メッセージに詳細を追加して更新します。注: メッセージのサイズは128KiBに制限されています。

3. ドロップダウン メニューから [マージ戦略] を選択します。マージ戦略の詳細については、以下の「マージ戦略」セクションを参照してください。

4. (オプション) 同じリポジトリ内の 2 つのブランチをマージする場合、[ソース ブランチをクローズする] チェックボックスを選択して、リポジトリ ブランチの一覧からブランチを削除できます。

5. [マージ] ボタンを選択します。

マージ チェックリスト

プル リクエストをマージしようとしたときに、マージ チェックリストが表示されることがあります。このチェックリストは、コードのマージ前に解決するように管理者が要求している項目の一覧です。 警告ラベルが表示されたチェックリスト項目は未解決です。

マージ チェックを表示する

プル リクエストの管理者またはレビュアーは、右側のサイドバーの上部にあるマージ チェック パネルでマージ チェック (必須または任意) を表示して、プル リクエストを承認する前に、完了したものと未完了のものを確認できます。

マージ戦略

Git のマージ戦略は、プル リクエストのマージ後の Git 履歴の表示に影響します。ワークスペースに対して作成したワークフローやリポジトリの使用方法に応じて戦略のタイプを選択します。

• Merge commit — ソース ブランチのすべてのコミットを保持し、それらを宛先ブランチの一部にします。
  このオプションは、コマンド ラインで「git merge --no-ff」と入力した場合と同じです。

• Fast forward — コミットをソース ブランチから宛先ブランチに移動させます (宛先に新しいコミットがない場合)。
  このオプションは、コマンド ラインで「git merge --ff-only」と入力した場合と同じです。

• リベース、マージ (rebase + merge --no-ff): ソース ブランチからターゲット ブランチにコミットし、受信コミットごとに新しい非マージ コミットを作成します。マージコミットを作成し、ターゲットブランチを更新します。この操作ではプル リクエスト ブランチが変更されません。

• リベース、fast-forward (rebase + merge --ff-only): ソース ブランチからターゲット ブランチにコミットし、受信コミットごとに新しい非マージ コミットを作成します。結果コミットでターゲット ブランチを fast-forward します。この操作ではプル リクエスト ブランチが変更されません。

• Squash — ソース ブランチを宛先ブランチにマージする際にコミットを組み合わせます。
  このオプションは、コマンド ラインで「git merge --squash」と入力した場合と同じです。
  
  注： コマンド ラインにローカルで「git merge --squash」と入力すると、変更を Bitbucket にプッシュした後もプル リクエストは 'open' 状態のままになります。これは、コミット グラフを使用して変更が適用されたことを検出していて、"squash merge" を使用すると、プル リクエストがマージされたことを検出できず、正確な差分を表示できないためです。プル リクエストには 2 つのブランチ間で同じ変更が含まれるため、差分は表示されません。ただし、プル リクエストのコミット履歴を表示して個々のコミットを確認できます。

• Squash, fast-forward only (--squash --ff-only): ソース ブランチがターゲット ブランチよりも古い場合、マージ リクエストを却下します。そうではない場合、すべてのコミットをターゲット ブランチの新しい 1 つの非マージ コミットに結合します。

プル リクエストを元に戻すことはできませんが、プル リクエストによってマージされたコミットを必要に応じて戻すことはできます。Bitbucket はプル リクエストの巻き戻し処理を 2 ステップで実行します。1) Bitbucket はマージされたコミットを戻す 1 つのコミットを持つ、新しいブランチを作成します。2) Bitbucket はそのブランチおよびコミットに対する新しいプル リクエストを作成します。

マージされたプル リクエストを戻す

プル リクエストを戻すには、次の手順を実行します。

1. プル リクエストでから、右上の [元に戻す] ボタンをクリックします。

2. (オプション) [プル リクエストを元に戻す] ダイアログで、作成しようとしている新しいブランチのブランチ名にブランチ名を変更します。

3. [元に戻す] ボタンをクリックします。 [元に戻す] をクリックすると、Bitbucket によって新しいブランチが作成されます。プル リクエストをキャンセルした場合でも、元に戻されたブランチはリポジトリ内に残ります。

4. [プル リクエストを作成] ページが開き、元に戻されたブランチがソースとして表示されます。レビュワーを追加して変更を加えた後、[作成] をクリックします。