まずはじめに
カードの検索またはルックアップ (自動化の詳細なトピック)
カードの検索
カード ボタンを選択するかカードの変更に反応するルールをトリガーすることで自動化を実行すると、自動化のアクション (ラベルの追加やコメントの投稿など) がトリガーの発生したカードで発生します。このカードはトリガー カードと呼ばれます。
他のカードに変更を加えるか情報を他のカードから取得する自動化が必要な場合は、find と lookup の各アクションを使用できます。これらのアクションは、ルール、カード ボタン、期限の各自動化の [カスケード] タブで利用できます。
例 1
次のルールは、ボードにメールで送信されたすべてのカードを同名のカードにリンクします (そのようなカードがボード上に存在する場合)。この自動化では、ボードにメールで送信されたカードがトリガー カードです。
when a card is emailed into the board, find a card titled "{cardname}", and link the cards together
例 2
次の自動化では、カードの添付ファイルに別のカードがリンクされています。最初のカードが [完了] リストに移動すると、リンクされたカードの同じリストへの移動が開始されてカスケード効果が発生します。[完了] リストに移動したカードがトリガー カードです。
when a card is moved to list "Done", find the first card linked in the attachments, and move the card to list "Done"
ただし、別のカードが見つかった場合はそのカードが現在のカードになり、それ以降のすべてのアクションはそのカードで発生します。この場合、自動化のカード変数 ({cardname}、{carddescription}、{cardduedate} など) を使用すると、それらは現在のカードである見つかったカードを参照します。
トリガー カードの内容を参照するには、{triggercardname}、{triggercarddescription}、{triggercardduedate} などの trigger プレフィックスを持つカード変数を使用する必要があります。たとえば、カードをリストに追加するごとに、リンクを別のカードのチェックリスト アイテムとしてトリガー カードに追加できます。
when a card is added to list "Doing" by me, find a card titled "Rollup", and add item "{triggercardlink}" to checklist "Doing"
カードのルックアップ
注: Trello では、ルックアップ アクションを一般的なデータベーススタイルの機能として使用しないでください。ルックアップ テーブルを何千枚ものカードで作成すると、パフォーマンスが低下します。
別のカードを検索するが現在のカードで引き続き作業する場合は、lookup アクションを使用できます。これは find アクションと同じように使用できますが、現在のカードを変更しません。
found プレフィックスを含むカード変数によって、見つかったカードを参照できます。例: {foundcardname}、{foundcarddescription}、{foundcardduedate}。
例 1
たとえば、カスタム フィールド「Priority」を他の 2 つのカスタム フィールド「Scope」と「Impact」の値に従って設定するとします。「Scope」が Small で「Impact」が High の場合は「Priority」を P1 に設定しますが、「Scope」が Small で「Impact」が Low の場合は「Priority」フィールドの値を P3 に設定します。
これには多数のルールが必要ですが、ルックアップ アクションによってカードを組み合わせごとに作成できます。
リスト「Priority lookup」を作成します。
カード「Small, High」を追加して、説明「P1」を追加します。
カード「Small, Low」を追加して、説明「P3」を追加します。
自動化ルックアップを実行するための 2 つの自動化ルールを作成します。
when custom field "Scope" is set by anyone, lookup a card titled "{{%Scope}}, {{%Impact}}" in list "Priority lookup", and set custom field "Priority" to "{foundcarddescription}"
when custom field "Impact" is set by anyone, lookup a card titled "{{%Scope}}, {{%Impact}}" in list "Priority lookup", and set custom field "Priority" to "{foundcarddescription}"
ボードのユーザーのいずれかが「Scope」と「Impact」の各カスタム フィールドを設定すると、自動化は「Priority」カスタム フィールドを自動で設定します。
例 2
一部のデータを計算するためにカードのルックアップを実行する場合があります。たとえば「State」、「Tax」、「Item Cost」などの他のカスタム フィールドの値に従って「Final Price」カスタム フィールドを設定することで、各州における製品の最終価格を計算できます。
さまざまな組み合わせのカードを作成できます。
リスト「Costs」を作成します。
カード「Texas」を追加して、税率 (小数) の説明を含めます。例: 0.062 (6.2%)
計算を実行するための 2 つの自動化ルールを作成します。
when custom field "State" is set by anyone, lookup a card titled {customfieldvalue} in list "Costs", and set custom field "Tax" to "{foundcarddescription}"
when custom field "Item Cost" is set by anyone, set custom field "Final Price" to "({{%Tax}} * {{%Item Cost}}) + {{%Item Cost}}"
注: 上記のルールは、計算を行うためにカスタム フィールド演算を含んでいます。「Number」カスタム フィールドを設定すると、足し算、引き算、掛け算、割り算などの基本的な算術演算を実行できます。
ボードのユーザーのいずれかが「State」を「Texas」に設定して製品価格を「Item Price」カスタム フィールドに入力すると、自動化は「Final Price」カスタム フィールドを自動で設定します。
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