自動化の基本
Atlassian Cloud 製品における自動化の一般的なコンセプトとベスト プラクティスを説明します。
独立した課題は稀です。多くの場合サブタスクが含まれていたり、大きなエピックのストーリーであったり、特定の関係性を使用して他の課題に単にリンクされていたりします。つまり、自動化を使用する際は、ルールをトリガーしたソースの課題だけではなく、ソースの課題に関連するすべての課題に対してアクションを適用する必要があることよくあります。
課題の複雑な関係に対応できる強力なルールを作成するための、特別な条件やアクションがあります。たとえば、親課題のサブタスクがすべて解決されたことを確認するなどです。
ブランチ ルールは、関連課題に対してアクション (すべてのサブタスクのトランジションなど) を適用します。
リンクされたすべての課題がクローズされているかどうかなど、[関連する課題] 条件では関連する課題の状態が確認されます。
別のプロジェクトの課題でルールが動作するには、その課題が含まれるプロジェクトでマルチ プロジェクト ルールまたはグローバル ルールとして実行できなければなりません。
自動化ルールの設定時に、関連課題に対してアクションを実行することができます。これを、「ブランチの作成」と言います。これは、直線的には実行されていないが、複数のパスに拡張して実行されるルールを指します。
課題または課題のリストでルールのブランチが作成される場合、ルールのサブブランチは各課題に対して実行されます。{{issue}} に対するすべてのアクションと参照は、トリガー課題でなく関連課題をポイントします。
スマート バリュー {{triggerIssue}} を使用すると、ブランチ ルールのトリガー課題も参照できます。
ブランチの作成は以下を含む多数のユース ケースで役に立ちます。
親から特定のフィールドに値をコピーして、すべてのサブタスクを同期させる。
ストーリーが [進行中] に移動したら、エピックを [進行中] に移動させる。
課題が解決されたときに、"is blocked by" リンク課題にコメントする
複数の課題 (4 件のサブタスクなど) に対するブランチは同時に実行され、必ずしも次のブランチの開始前に前のブランチが完了するわけではありません。そのため、ブランチ間の変更に依存することはできません。
複数の課題上のブランチは新規プロセスとして実行され、メインブランチはサブブランチが開始するまで実行を続けます。
ルールでは [課題を作成] と [課題を複製] の各アクションを使用して、課題を作成できます。こうして新規作成された課題において同じルール内でコメントの追加やサブタスクの作成などのさらなるアクションを実行する場合は、関連する課題ブランチが必要です。
これは、ルールの主要ブランチが常に作成済み課題でなくトリガー課題に適用されるためです。たとえば、課題にコメント アクションを追加する前に課題を作成アクションを実行しても、コメントは作成済み課題でなくトリガー課題に追加されます。
これに対応するには、作成されたすべての課題に対するブランチを新しく作成し、新しく作成した課題に対してアクションを実行できるようにします。
あるいは単一の課題のみにアクションが必要な場合は [関連する課題] 条件 (最後に作成された課題) を使用できます。
ネスティング: ブランチはお互いにネストできません。また、If/Else ブロック条件には対応していません。
独立: ブランチは独立しています。ブランチで生じた変更は、メイン ブランチやその他のブランチからは確認できません。たとえば、ブランチに [変数を作成] アクションがある場合、作成されたスマート バリューは同じブランチでは使用できますが、メイン ブランチや他のブランチでは使用できません。
[関連する課題] 条件では、ルール実行前に関連する課題の状態が確認されます。
この条件は幅広いユース ケースで使用可能であり、たとえば次の内容の確認に使用されます。
課題に特定タイプのリンク済み課題があるかどうか
課題に親またはエピックがあるかどうか
スプリント/バージョンの課題の中に割り当てされていないものがあるかどうか
エピック内のすべてのストーリーが解決済みの場合。
特定タイプの解決済みサブタスクに特定の値セットがあるかどうか
関連の課題タイプを選択します。
サブタスク
親
ストーリー (または、このエピックのその他の課題)
エピック
作成した課題
紐づく課題
関連課題が次の状態かどうかを確認する条件を選択します。
存在する
存在しない
すべて指定 JQL と一致する
いずれも指定 JQL と一致しない
一部が指定 JQL と一致する
[保存] を選択します。
Jira Automation テンプレート ライブラリで関連する課題の使用方法をご確認ください。
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