自動化の基本
Atlassian Cloud 製品における自動化の一般的なコンセプトとベスト プラクティスを説明します。
ブランチは、ルールの実行を拡張するオプションのコンポーネントです。ブランチが追加されるとルールは順番に実行されなくなりますが、代わりに (複数のアクションを実行できる) 複数のパスに拡張されます。
このコンポーネント タイプについて詳しくは、「ルール分岐とは?」をご参照ください。
ブランチを追加したあとには必ず、次に条件またはアクションを追加するように求められます (ブランチはネストしないため、別のブランチは追加できません)。
追加する条件および/またはアクションは、ルール チェーンのブランチ部分にのみ適用されます。
If/else ブロック条件はブランチ コンポーネントと互換性がありません。
その理由は、これらが逆の機能を果たすためです。If/else ブロック条件は、片方のパスまたはもう 1 つのパスのいずれかを実行します。一方、ブランチは複数のパスを同時に実行します。
したがって、条件コンポーネントをブランチに追加する際に、オプションとして If/else ブロックは表示されません。
Confluence 自動化では、一部のブランチは "For each" [オブジェクト] 形式で構築されています。
For each ____ ブランチは、それに続く条件および/またはアクションを、設定した基準を満たす for each オブジェクトに適用します。
たとえば、3 日後が期限 (設定した基準) の各タスク (for each task) (オブジェクト) に同じアクションを適用できます。
Confluence のブランチは、一度に最大 1000 ページ (またはタスクなど) に対してアクションを実行できます。制限に達すると、ルールの基準を満たすアイテムが他にもあっても、ルールは実行を停止します。これは、パフォーマンスを維持するための制限です。
その他の自動化制限については、こちらをご覧ください。
ページ ブランチは、設定した基準を満たす最大 1000 ページに対して、同じ条件および/またはアクションを適用します。
ページ ブランチには、ブログ投稿、ホワイトボード、またはデータベースは含まれていません。別のコンテンツ タイプのカスタム ブランチを作成するには、関連エンティティ ブランチを使用して type を選択します。
設定できる基準には次が含まれます。
作成者: 最初にページを公開したユーザー。
公開日: ページが最初に公開された日時。
更新日: ページが最後に編集された日時。
ページ ブランチの初期設定が作成者基準モジュールになります。削除するには [X] を選択します。公開日 (作成日) や更新日 (編集日) など、異なる (または追加の) 条件を追加するには、[さらに条件を追加] を選択します。
スマート値
{{content}}
{{page}}
{{pagesPerOwner}}
{{pagesPerAuthor}}
{{isBranch}}
For each inactive page ブランチは、選択した基準と一致する 1000 ページに対して条件またはアクションを実行します。「inactive page (非アクティブページ)」とは、指定された期間に閲覧されていないページのことです。閲覧履歴には、ページの更新やコメントが含まれます。
設定できる基準には次が含まれます。
過去の日数、週数、または月数。
スマート値
{{content}}
{{page}}
{{isBranch}}
{{inactivePages}}
{{inactivePagesPerOwner}}
{{inactivePagesPerAuthor}}
For each page owned by a deactivated account ブランチは、Confluence にアクセスできなくなったユーザーが所有する 1000 ページに対して条件またはアクションを実行します。
このブランチを使用するときは、スペースを選択する必要があります。
スマート値
{{content}}
{{page}}
{{deactivatedOwnerPages}}
ゲスト ユーザーとは、1 つのスペースのみにアクセスできるアカウントを指します。有料ライセンスの総数にはカウントされません。
スマート値
{{user}}
{{unasignedGuestUsers}}
タスクは、メンションまたはそれ以外の方法によって個人またはチームに割り当てられたアクション アイテムです。
タスク ブランチは、設定した基準を満たす最大 1000 個のタスクに同じ条件および/またはアクションを適用します。
タスク ブランチは、関連する 1 つのスペース (スペースの自動化) または複数のスペース (グローバル自動化) のすべてのタスクを参照します。
このため、これは通常 スケジュール済みトリガーと組み合わせてスペース レベルのタスク監査を実行するために使用されます。ルール テンプレートの「予定されたときに未完了のタスクについてチームメイトに通知」で利用例を示しています。
設定できる基準には次が含まれます。
担当者: タスクが割り当てられているユーザー。
期限: 期限がいつか (また、期限が過ぎているかどうか)。
ステータス: タスクのステータスが完了か未完了か。
タスク ブランチの初期設定がステータス基準モジュールになります。削除するには [X] を選択します。担当者や期限など、異なる (または追加の) 条件を追加するには、[さらに条件を追加] を選択します。
スマート値
{{task}}
{{isBranch}}
{{page}} *
{{blogpost}} *
{{content}}
{{space}}
{{tasksPerAssignee}}
*- これらのスマート値があるかどうかは、それがページのブランチかブログ投稿のブランチかによって異なります。
このコンポーネントは、ブランチの前にコンテンツとスペースのスマート値をクリアします。スマート値の詳細については、「Confluence 自動化のスマート値」を参照してください。
CQL とは Confluence クエリ言語の略で、Jira の JQL や IQL のように Confluence で高度な検索を実行するために使用できます。
関連エンティティ ブランチは、クエリで定義されてるものと一致する最大 1000 個のオブジェクトに、同じ条件またはアクションを適用します。
これは、任意のオブジェクト タイプを使用してカスタムの “For each” ブランチを作成する方法です。
スマート値
{{isBranch}}
{{cqlResult}}
{{cqlResult.id}}
{{cqlResult.state}}
{{cqlResult.title}}
{{cqlResult.type}}{{page}} *
{{cqlResult}}
{{blogpost}} *
{{content}} *
{{whiteboard}} *
{{database}}*
{{smartlink}} *
{{comment}} *
{{attachment}} *
{{space}} *
*- これらのスマート値があるかどうかは、ブランチがページ、ブログ投稿、コメント、添付ファイル、スペースのどれから派生したかによって異なります。
このコンポーネントは、ブランチの前にコンテンツとスペースのスマート値をクリアします。スマート値の詳細については、「Confluence 自動化のスマート値」を参照してください。
CQL (別名「句」) の単純なクエリは、フィールド、演算子、1 つ以上の値または関数の順で構成されています。
たとえば、次の単純なクエリは「TEST」スペース内のすべての内容を検索します。スペース フィールド、EQUALS 演算子、テキスト値の語 ("Test") を使用します。CQL で使用する語は大小文字を区別しません。
1
space = "TEST"
2 つ以上の句をキーワード (OR、ANDなど) で結合して、より複雑な CQL クエリを作成できます。
次は、さまざまなオブジェクトのコンテキストを知る手がかりとなる一般的な CQL クエリの例です。独自のクエリを作成する方法については「CQL による高度な検索」をご参照ください。
...タイトルに同じ語 (または句) が含まれている
1
title ~ "meeting minutes"
... 同じ Confluence マクロを使用する
1
type = Page AND macro = cqlnavigation
... 先月に作成された
1
type = blogpost AND created > startOfMonth("-1M") AND created < startOfMonth()
…特定のユーザー (アカウント ID 別) によって作成された課題
1
type = smartlink AND creator = "99:27935d01-XXXX-XXXX-XXXX-a9b8d3b2ae2e"
... 自分が (特定のユーザーとして) 先週書いた
1
type = comment AND creator = currentUser() AND created > startOfDay("-1w") order by created desc
... 名前に同じ語 (または句) が含まれている
1
type = Attachment AND title ~ "screenshot"
... 特定の語 (または句) を含む PDF
1
type = attachment AND title ~ "pdf" AND text ~ "confluence"
これらのブランチを使用すると、Confluence 自動化と Jira を接続して、Confluence でトリガーされたルールの条件とアクションを既存の Jira 課題に適用できるようになります。
Jira ブランチはスペースの自動化とグローバル自動化の両方で使用できます。
Jira ブランチには接続が必要です。自動化ルールを Jira インスタンスに接続するのは、ソーシャル メディア アプリに写真へのアクセス権限を与えるようなものです。
ルール ビルダーで Jira ブランチを選択すると、それらを接続するよう求められます。
Jira ブランチは、一度に最大 1000 件の課題に対してアクションを実行できます。上限に達すると、ルールの基準を満たす課題が他にまだある場合でも、ルールは実行を停止します。これは、パフォーマンスを維持するための制限です。
その他の自動化制限については、こちらをご覧ください。
JQL とは Jira クエリ言語の略です。Confluence の CQL と同様に、Jira で高度な検索を実行するために使用できます。
関連課題ブランチは、クエリで定義されている最大 1000 個の課題に同じ条件またはアクションを適用します。この方法で、任意の基準を使用してカスタムの Jira 課題ブランチを作成できます。
Jira のブランチに関する詳細は、「関連する課題にアクションを実行するために自動化ルールのブランチを作成する」をご確認ください。
Confluence には一般ブランチ コンポーネントはありません。
一般ブランチとは、すべてのアトラシアン製品で機能する自動化ルールで使用できるブランチです。
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