自動化の基本
Atlassian Cloud 製品における自動化の一般的なコンセプトとベスト プラクティスを説明します。
以下のガイドラインでは、ユーザー スマート バリューと JQL をユーザー アカウント ID に変換する方法を概説して、最近導入された、Jira Cloud でのユーザー データの取り扱いに関する変更点を説明します。
次のユーザー プロパティを使用するユーザー システム フィールド (報告者、担当者やカスタム フィールド) は、壊れたり、望ましくない結果につながったりする場合があります。
デフォルト値 (ユーザー名を返す):
{{reporter}}
{{issue.assignee}}
{{issue.My user custom field}}
ユーザーを含むその他の課題フィールド
ユーザー キー:
{{reporter.key}}
{{issue.watchers.key}}
{{issue.My user custom field.key}}
ユーザーを含むその他の課題フィールド
ユーザー名:
{{reporter.name}}
{{issue.creator.name}}
{{issue.My user custom field.name}}
ユーザーを含むその他の課題フィールド
たとえば、次のコメント本文を使って、コメントを追加アクションを構成したとします。
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Hi {{reporter.name}}, Please respond. Cheers Atlassian
現時点では、実行時にユーザー名が変換され、次のような結果が表示されます。
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Hi johns, Please respond. Cheers Atlassian
2019 年 4 月 29 日を過ぎると、上記は以下のように表示されます。
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Hi 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0, Please respond. Cheers Atlassian
ユーザー スマート バリューは次のように動作します。
以下の情報はすべてのユーザー フィールドに適用されます。
タイプ | 例 | 古い値 | 新しいアカウント ID 値 (4 月 29 日以降) |
---|---|---|---|
既定 | {{reporter}} | johns (ユーザー名) | 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 |
ユーザ名 | {{reporter.name}} | johns | 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 |
ユーザー キー | {{reporter.key}} | johns (ユーザー キー) | 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 |
アカウント ID | {{reporter.accountId}} | 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 | 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 |
表示名 | {{reporter.displayName}} | John Smith | John Smith |
既存のスマート バリューの変換のされ方は、使用方法によって異なります。
スマート バリューにはユーザー名ではなくフルネームを使用します (デフォルト値または「.name」)。
これらは以下のように変更されます。
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{{reporter.name}} - INCORRECT: This returns the user's username, not full name
{{reporter.displayName}} - CORRECT: renders the user's full name: John Smith
{{reporter.displayName.split(" ").first}} - CORRECT: renders the user's first name: John
JQL 検索、[追加オプション] の高度な JSON、送信 Webhook などで API コール用にユーザーを一意に特定する必要がある場合は、以下を使用します。
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{{reporter.accountId}}
Wiki マークアップでのメンションも以下のとおり変換します。
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Hi [~{{assignee}}] - INCORRECT
Hi [~accountid:{{assignee.accountId}}] - CORRECT
ユーザー フィールド (報告者、担当者など) の参照には、「name」を使用するのではなく、ユーザーのアカウント ID とプロパティ「id」の設定が必要となりました。
上記の値は以下のとおり変換します。
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// INCORRECT: This will stop working since {{initiator.name}} will no longer
return usernames
{
"fields": {
"assignee": { "name": "{{initiator.name}}" }
}
}
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6
// CORRECT:
{
"fields": {
"assignee": { "id": "{{initiator.accountId}}" }
}
}
現在、ユーザー名を含む JQL を検索できます。以下はその一例です。
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reporter = johns and assignee in (fred, barney)
2019 年 4 月 29 日以降、これらの JQL 検索は機能しなくなるため、有効な結果を返しません。ユーザー名はすべて、対応するアカウント ID に置き換える必要があります。
保存済みの JQL 検索は、新規アカウント ID に基づくフォーマットに自動変換されます。
それに伴い、上記の例は次のようになります。
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2
reporter = 557058:5aedf933-2312-40bc-b328-0c21314167f0 and
assignee in (5c00beb62434bf3a1a91d5d6, 123123adfafcadfd6)
今後は、JQL 文字列からユーザーを特定することはできません。また、このようなクエリの入力は手間がかかります。
この問題には、JQL クエリの入力および読み取り時に、以下の操作を行うことで対応できます。
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