Automation For Jira - Advanced Roadmaps の "チーム" フィールドを設定するルールの記述方法

要約

現在、Automation For Jira は、"チーム"、"目標開始日"、"目標終了日" の各フィールドなど、Advanced Roadmaps から取得されるフィールドをサポートしていません。これらのフィールドは [設定するフィールドを選択…] ドロップダウンにリストされないため、「課題を編集」アクションでこれらのフィールドを簡単に設定できません。この制限は、次のリンク先の機能リクエストで追跡されます。

JIRAAUTOSERVER-159 - ポートフォリオ/Advanced Roadmaps for Jira フィールド (チーム、目標開始日、目標終了日) のサポート

また、"チーム" フィールドはチーム名ではなくチーム ID のみをデータベースに保存するため、スマート値の使用時にこのフィールドを編集するルールを記述するのが困難です。

この記事では、[設定するフィールドを選択…] ドロップダウンを使用する代わりに、スマート値で "チーム" フィールドを設定するルールの構成方法をご説明します。

ソリューション

新しい課題が作成された際に別のフィールド ("優先度" フィールドなど) の値に基づいて自動で "チーム" フィールドを設定する自動化ルールを作成しようとしているとします。次に示す解決策は、このユース ケースをカバーするルールの実装方法を説明していますが、個々のユース ケースに合わせて自由に調整できます。

ステップ 1 - "チーム" フィールドのカスタム フィールド ID を取得する

各 Jira インストールには、独自のカスタム フィールド ID のセットがあります。したがって、"チーム" フィールド ID は Jira のインストールによって異なる可能性があるため、このステップは必須です。

この ID を取得するには、次の手順に従います。

• ⚙ > [課題] > [カスタム フィールド] ページに移動します。

• "チーム" フィールドを探して、そのフィールドの横にある [...] > [表示] をクリックします。

• URL にある ID を取得します (下の例での ID は 10204)。

  

ステップ 2 - データベースからチーム名とそれぞれの ID のリストを取得する

Jira データベースにログインして、次の SQL クエリを実行し、チーム名とそれぞれの ID のリストを取得します。

この SQL クエリは PostgreSQL 用に記述/テストされています。他のデータベース タイプの場合は、実行する前にこのクエリから二重引用符を削除してください。

結果の一例:

上の例では、「スクラム ボード チーム」という名前で、ID が 1 であるチームが 1 つのみ存在します。

ステップ 3 - 自動化ルールを設定する

"優先度" フィールドが中程度に設定されると、「スクラム ボード チーム」に "チーム" フィールドを設定するルールを作成したいと仮定しましょう。この場合、ルールは次のように設定できます。

• トリガー:

  • 課題が作成されました

• 条件/「それ以外の場合」ブロック:

  • 「優先度が中程度」という条件を使用する

• アクション: 課題を編集

  • [設定するフィールドを選択…] オプションではなく、[その他のオプション] を選択します。

  • 次の内容を [追加フィールド] セクションに貼り付けます。10204 を Jira インスタンスの "チーム" フィールド ID に変更して、1 を選択したチーム ID に変更します。

    1 2 3 4 5 { "fields": { "customfield_10204":"1" } }
    

複数のチームがある場合は (そうである場合がほとんどです)、IF ブロックの後にチーム数と同じ数の ELSE ブロックを追加できます。その後、各 ELSE ブロックで次を実行します。

• 条件を別の優先度値 (または、どのチームにチケットを割り当てるかを決定するために選択するフィールドの別の値) に変更する

• 正しいチーム ID を使用して、追加フィールドの数式を変更する